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二刀流【メディカル(診断・治療・リハビリ)とストレングス(トレーニング・栄養)】に渡るジェネラリストへ

資格から逆算!どんなスポーツトレーナーになるの?

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情報過多のこの時代ではスポーツトレーナーになるためにはどんな資格があるのかを皆さんはすでに知っていると思います。そこでこの記事では発想を変えて、それらの資格を取ることでどんなトレーナーになるのかをお伝えできればと思います。そこから自分がなりたいスポーツトレーナー像に最も近い資格を取得すれば良いのではと思います。私自身オランダの男子バレーボール1部のトレーナーをやっていますので、経験も踏まえてお伝えできればと思います。

 

 

理学療法士

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資格:国家資格

働く場所:主に病院、クリニック、スポーツ現場

資格の取得:3-4年制の専門学校もしくは大学

この資格の特徴:医学的知識に長けている。リハビリや動作分析が得意。開業権はない。

まとめ:基本的には病院やクリニックを中心に働く職種なので、メディカル要素が最も強くでる職でもあります。理学療法士でスポーツトレーナー業を行う場合は、メディカル面を強みとして仕事をしている人が多いです。例えば、野球肘検診といった予防教室を行なったり、動作の改善をして根本的な怪我の原因を取り除いたりすることが得意な職種でもあります。ただし、この資格では開業ができないので、病院内での仕事とスポーツ現場での仕事を両立することは難しくなってきます。

 

 

柔道整復師

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資格:国家資格

働く場所:整骨院、スポーツ現場

資格の取得:3-4年制の専門学校もしくは大学

この資格の特徴:徒手技術に長けている。脱臼の整復など、徒手での治療や急性の処置が得意。開業権がある。

まとめ:何と言っても開業権があるのがこの資格の強いところです。自分で整骨院を開いて、スポーツ現場に帯同しながら怪我などがあったら自分の整骨院で治療するといった、治療から復帰までの全面的なサポートができるのが強みです。ただし、用いる専門用語が時々異なることがあり、医師との共通用語が少ないことがよくあるようです。

 

 

鍼灸師

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資格:国家資格

働く場所:鍼灸院、スポーツ現場

資格の取得:3-4年制の専門学校もしくは大学

この資格の特徴:針を唯一使える資格。即効性のある治療が得意。 開業権がある。

まとめ:最大の特徴は針を使えるということでしょう。徒手療法やマッサージなどでスポーツ選手をケアするときなど、体の深部にアプローチできるのはとても大きなアドバンテージです。また、開業権もあるため、柔道整復師と同様、治療から復帰までの包括的サポートも可能です。ただし、理論体系が西洋医学ではなく東洋医学なので(もちろん西洋医学の基礎の部分は習うのかもしれませんが)、共通の専門用語がないので医師とのコミュニケーションなどに苦労するかもしれません。

 

 

アスレティックトレーナー (日本スポーツ協会公認)

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資格:民間資格

働く場所:スポーツ現場、学校(部活)

資格の取得:2-4年制の専門学校、大学もしくは大学院

この資格の特徴:運動に関する知識が長けている。運動療法や怪我の予防が得意。開業権はない。

まとめ:この資格の取得に当たって、カリキュラムがスポーツ現場に対応している唯一の資格とも言えます。例えば、脳振盪などの救急処置や、アスレティックリハビリテーションやスポーツ現場でのリハビリテーション、テーピング、マッサージなど、主にスポーツ現場で用いられている物を中心に学んでいきます。Jリーグなどの一部のチームはアスレティックトレーナーの資格は必須という条件を掲げているチームもあるくらいです。メディカル要素も持ちつつ、スポーツ現場で対応できる職種でもあるので、幅広い知識が必要になる資格です。ただし、この資格は国家資格ではないですし、上記の資格のような医療資格ではないので、医療保険を用いることができません。そのため、給料は自費になったり、チームに雇われることで発生したりなど、環境を選ぶ必要があります。

 

 

ストレングスコーチ(CSCSやJATIなどのストレングス資格)

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資格:民間資格

働く場所:スポーツジム、スポーツ現場、学校(部活)

資格の取得:大卒であれば個人で取得可能

この資格の特徴:トレーニングと栄養の知識に長けている。パフォーマンスアップのための取り組みが得意。

まとめ:この職種の最大の特徴はパフォーマンスアップに貢献できるということでしょう。トレーニングに関してはこの方々の右に出る者はいません。職業柄、トレーニングの見本を見せることが多く、選手から尊敬の目で見られることの多い職種です。栄養学の知識にも長けており、体作りの専門家とも言えます。デメリットとしてはこの資格は国家資格ではないので、この資格を持っていないとできないという業務が存在しないことです。というのも、極端な話、無資格でもストレングスコーチを名乗れちゃうわけです。

 

 

複数の資格を保有すること

中にはこれらの資格を複数取得する方がいます。この場合、医療の国家資格+その他の民間資格を取得する方が多いです。というのも、医療の国家資格を保持していることで、メディカルの知識があることの証明になりますし、そこでさらにスポーツ現場に必要なアスレティックトレーナやストレングスの資格を持つことで、幅広い仕事ができる証明にもなります。しかし、近年は分業化が進んでいるので、スポーツチームや選手は複数のトレーナーを雇うことが主流になっています。幅広い仕事ができるというのは聞こえが良いですが、どの分野も中途半端な知識になっては元も子もありません。そのため、資格を数多く取得することは必ずしもプラスになるとは限らないのが現状でしょう。メリットをあげるとするのならば、セミプロなどのチームや年俸の低い選手などは分業制を行うほど経済力がないので、複数人の専門家を雇うより1人のジェネラリストを雇いたいということはあります。

 

まとめ

まずこれらの資格で整理しなければならないのが、メディカル面で関わりたいのか、スポーツ現場を中心に働きたいのか、トレーニング指導をしたいのかを分けて考える必要があります。メディカルであれば、理学療法士柔道整復師鍼灸師になりますし、スポーツ現場であればアスレティックトレーナー ですし、トレーニング指導であればストレングスコーチに大まかに分けることができます。

スポーツトレーナーになると決心している型でも、どのようなスポーツトレーナーになるのかを明確に決めている人はそこまで多くないと思います。そこで、これらの色々な資格がある中で、自分がやりたいことを見つける手助けになれば幸いです。

 

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