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理学療法士×海外 -日本人が海外で働くには・海外との違い-

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 日本人が理学療法士として海外に働く、という選択肢を考えている方は多いと思います。ただ、あまり情報が少なく、何をすればわからないということも何度かお聞きしたことがあります。そこで今回は日本人が理学療法士として海外で働く方法は何があるのかをお伝えしたいと思います。

 

 

海外での理学療法士免許の取得

海外の学校に通う

これは時間とお金があれば最も確実な方法といえます。ただ海外といっても国によって教育システムが違うので、確認が必要です。例えば、アメリカの理学療法士養成校は博士課程(日本の博士課程PhDとは違います)なので、大学を卒業かつ養成校入学に必要な単位(prerequisite)を取得している必要があります。カナダはこれの修士課程ver.で、同じく大学卒業かつprerequisiteの取得が必要です。逆にイギリスを除くヨーロッパでは大学の位置付けが異なります。というのも、大学というのは学問・研究を行う場所という位置付けであり、理学療法士は研究職ではなく、実技も必要な仕事なので、オランダやドイツでは大学教育ではなく、専門学校での教育になります。なので、これらの国では高校を卒業していることが条件になります。イギリスでも大学教育ですが、北米のように大学院教育ではないので、同じく高校卒業が条件になります。

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日本の免許を書き換える

 もうすでに日本の理学療法士免許を取得している方もいるとは思います。その方が養成校に通うのはお金と時間の無駄ですよね。そこで便利なのが免許の書き換えです。これも国によって異なりますが、基本的な流れとしては、学位やシラバス、免許、語学証明などの書類を提出し、審査され、不足分があればそれを行い、免許が取得できます。不足というのは授業だったり、実習だったりがあります。例えば、オランダの場合ですと、オランダは専門学校教育(専門学校といっても4年制で学士がもらえる)なので、学士を持っていないと学歴のところで不足が生じます。そこでただし、これには膨大な手続きと語学力が求められます。というのも、上記のように学校にいって学校生活の中で語学力は上がると思いますが、書き換えに関してはそういうのがないので、語学力は自力で上げて行かなければなりません。これはなかなかモチベーションを保って行うのが辛いので、根気のいることだと思います。

ちなみに僕が行なっているオランダでの書き換えに関してはこちら

dog.training-univ.com

 

 

免許に関係なく働く

青年海外協力隊

上記の働き方は理学療法士として医療保険内で働くやり方です。それに対して青年海外協力隊では理学療法士として働くということは変わりないですが、その国の免許を取得して患者が医療保険を用いて、保険下で治療を受けるわけではありません。そのため、日本の免許を持っていて、語学の証明ができれば働くことが可能です。

スポーツチームでの就職

スポーツチームでの就職に関しても免許は必要ありません。スポーツチームで働くにも医療保険下で治療を行うわけではないので、実力とコネさえあれば免許は必ずしも必要とは限りません。ただし、近年は何か問題を起こした場合のことを考えるとチームも無免許の人間を雇うのは相当ハードルが高くなってきています。ましてや日本の免許も持っていない(なんの免許も持っていない)となると、法律的には可能かもしれませんが現実的ではないかもしれません。

 

 

海外で理学療法士として就職するためのビザ手続き

労働ビザ

海外で働くにはどの国であってもビザは必要になります。一番確実なのは労働ビザです。労働ビザとは簡単にいうと雇われビザのことで、企業(理学療法士の場合は病院やクリニック)があなたを雇うことで発行されます。ただ、このビザの発行には最低賃金が設定されており、雇用側がそれより低い給料を提示してきた場合はビザがおりません。また、外国人を雇う場合はその国の母国の人で探したけど見つからなかったという証明書が必要になります。そのため、雇用側としては手続きは面倒で、かつ最低賃金が設定されており、語学的にもハンディがある外国人を雇うメリットというのは少ないわけです。そのため、何か強みなりコネクションなりがないと厳しいかもしれません。

フリーランスビザ

フリーランスというのは日本でも増えてきている働き方だと思います。 フリーランスというのは自分が自分を雇って仕事をすることです。そのため、労働ビザのように雇われなければいけないという条件がないわけです。フリーランスとしてどのように働くかは人それぞれですが、理学療法士の場合、自分のクリニックを開業しても良いでしょうし、他のクリニックで業務提携という形で働くことも可能です。業務提携といっても雇われた場合と働き方は変わりません。ただ、週にどのくらい働くのか、給料はどうするのか等を自分で交渉して決めなければなりません。フリーランスビザの難しいところはまずその国で起業しなければいけないところです。企業に必要な資金や方法などは国によって大きく違うので、そこはその国ごとに確認していただければと思います。また、フリーランスビザ自体無い国があるので、そこは注意が必要です。

 

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