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McMurrays Test(マックマレーテスト)-陽性基準と感度・特異度-

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McMurrays Testは半月板のスペシャルテストで最も信頼性が高いテストだと言われています。

そこで、具体的な陽性基準と感度・特異度について詳しくお伝えしていきたいと思います。

 

 

McMurrrays Test(マックマレーテスト)とは?

マックマレーテストとは半月板損傷の有無を評価するテストとして用いられます。若年層においては膝の半月板は通常膝をひねることによって、外的に引き裂かれます。外傷性タイプの半月板損傷は、ほとんどの場合スポーツ現場で生じます。半月板は前方から後方、放射状に裂けるか、バケットハンドル状に変形します。高齢者では、加齢に伴う半月板の自然な変性や関節炎による大腿骨骨表面の裂傷などが原因である可能性があります。 この場合、半月板の修復と損傷した関節面の修復の両方が必要なため手術が行われることがあります。半月板の裂傷の種類によっては、半月板の修復が複雑になる場合があります。 また、治療が不十分な大きな半月板の裂傷は、早期の変性骨(関節炎)の変化を引き起こす可能性があります。このテストでは膝関節を他動にて色々動かして半月板に負荷をかけるテストなので、検者の技術が必要になってきます。そこで、今回はそのやり方と、その陽性基準を中心にお伝えしていきたいと思います。

 

 

方法

やり方

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患者は背臥位で、検者は頭側の手で膝を把持します。この時親指は外側の裂隙を、他の4本の指で内側の裂隙を触れるような感じで把持する。尾側の手で足底を把持します。膝関節最大屈曲の位置から、他動にて脛骨の内旋と内反ストレスをかけながら膝を伸ばし、また最大屈曲位に戻します。同じように膝関節最大屈曲位から脛骨の外旋と外反ストレスをかけながら膝を伸ばし、再び屈曲位に戻します。これらの評価の際、圧迫をかけながら行った場合と牽引をしながら行った場合とを比較します。脛骨のIRに続いて伸展すると、半月板の後部から中央部分まで評価できます。 半月板への圧力をかけることが難しいため、前部の評価は容易ではありません。

個人的な意見ですが、解剖学的に考えて半月板は圧迫と膝関節の動きによって負荷がかかるので、上記のような方法だけでなく、内外旋を同じ角度で行って見たり、色々な動きを加えて疼痛をチェックするのもありかと思います。と言うのも半月板損傷しているのにうまく半月板に負荷をかけられず、偽陰性になることも多いので。(偽陰性については感度・特異度の記事へ)

 

陽性基準

上記のように動かしている中で、痛み、カチッという音、またはロックするようなことが見られれば陽性で、半月板の損傷を示している可能性があります。また、圧迫した方法で疼痛が見られ、牽引しながら行ってその疼痛が軽減されれば、より陽性の可能性が高くなります。脛骨の回旋の向きによって下記のように負荷のかかる場所が変わります。

内旋・内反:外側半月板 ※外側半月板の評価として内旋・外反と言う人もいます

外旋・外反:内側半月板 ※内側半月板の評価として外旋・内反と言う人もいます

 

 

エビデンス

特異性と感度の研究では、方法論の質が低いためにさまざまな値が示されています。マックマレーテストは半月板のスペシャルテストの中で最も信頼性が高いと言われていますが、感度、特異度共に下記のようにそこまで高くないので、現在の知見ではマックマレーテストのみで判断することは少なく、アプレー圧迫テストなどと併用していくことが良いとされています。ちなみアプレーテストの正確性(accuracy)は60-70%*1と言われています。また、関節裂隙の圧痛の確認なども半月板の評価として大切だとも言われています。

感度:70%

特異度:71%*2

感度・特異度についてはこちら

dog.training-univ.com

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ラックマンテストについてはこちら 

dog.training-univ.com

参考文献

*1:Hegedus, E. J., Cook, C., Hasselblad, V., Goode, A., & McCrory, D. C. (2007). Physical examination tests for assessing a torn meniscus in the knee: a systematic review with meta-analysis. The Journal of orthopaedic and sports physical therapy37(9), 541–550. https://doi.org/10.2519/jospt.2007.2560

*2:Hegedus, E. J., Cook, C., Hasselblad, V., Goode, A., & McCrory, D. C. (2007). Physical examination tests for assessing a torn meniscus in the knee: a systematic review with meta-analysis. The Journal of orthopaedic and sports physical therapy37(9), 541–550. https://doi.org/10.2519/jospt.2007.2560