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関節の副運動

人間の関節はロボットのようにギクシャクは動きません。

人間のなめらかな動きは関節の副運動が役割の1つとして機能していると言っても過言ではありません。

では副運動とはどういった動きなのかお伝えしていきます。「movement motion」の画像検索結果

 

転がり

まずは転がりについてお伝えしていきます。

 

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転がりとは言葉の通りに骨が転がることを意味し、接地点が徐々に進行方向に移っていきます。

筋の収縮などによって行われます。

この転がりによって膝が屈曲したり肘を伸展することができます。

しかし、この転がりだけでは脱臼してしまいますよね?

脱臼せずに膝や肘の屈伸ができるのは転がりに加え同時に滑りが起こっているからなんです。

膝関節や肩関節といった肉眼で動きの見える関節ではほとんどこの動きが見られます。

 

 

 

滑り

次は滑りについてです。

 

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滑りとは図のように、接地している部分は変わらず骨の位置がずれることを意味します。

滑りも筋肉の収縮などによって行われますが、転がりと同時に生じることが多く、関節が正しく動くように調節されます。

そのため靭帯や関節包が関節の動きに関わることで生じることが多いです。

半関節といったほとんど動かない関節を除くとほとんど全ての関節で起こります。

 

軸回旋

続いて軸回旋についてです。

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軸回旋は接地面と骨の位置は変わらず、骨がその場で回旋することを意味します。

軸回旋も転がりや滑りと同様、これだけ起こるというよりも、他の副運動と複合的に起こります。

肩関節や股関節といった球関節で起こりやすい動きになります。

 

 

離開

次は離開についてです。

 

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離開は言葉通りで、接地面から骨が離れることです。

ただし、これは脱臼するという意味ではなく、あくまで関節内での動きになります。

これを制限するのは関節包や靭帯などがあります。

他動で離開させる場合もありますが、正常の動きの1つとして離開する場合もあります。

 

 

圧迫

最後は圧迫になります。

 

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圧迫も離開と同様、関節面を損傷させているわけではなく、関節内での動きになります。

ただ関節を動かすだけでは大きく圧迫の動きは起きませんが、荷重している状態などでは圧迫される関節はあります。

 

 

副運動の重要性

これらにあげた副運動は全て正常な動きであり、決して異常な動きではありません。

ただし、関節によってこれら5つの動きの中で起こりやすい動き、起こりにくい動きというものは存在します。

また、関節角度によってどの動きが優先的に行われているのかを把握する必要があります。

関節の動きを見る際、この動きを把握していないと正しく評価できません。

 

また、徒手療法を始めとする治療に関してもこの知識を用います。

というのも、本来副運動が行われるべき関節でなんらかの異常で正常な動きができなかった場合、副運動を促す手技などを行う場合があります。

その時に正常な副運動を把握していないといけません。