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腰部のスペシャルテスト集⑤

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腰部のスペシャルテスト集、続いて第5弾です。

 

Lumbar Rotation Passive Accessory Intervertebral Motion Test: Spring Testing Through the Transverse Processes(腰椎他動椎間副運動テスト)

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目的:S1-L2までの腰椎の他動での回旋の動き(回旋)を評価

患者の開始姿勢:腹臥位にて下腹部〜骨盤の下に枕などを敷く

セラピストの開始姿勢:患者の横に立つ

セラピストの手:患者に対して尾側の手はセラピスト自身の体重を支えるためにテーブルにつく。頭側の手は第5中指骨の尺側で対象の腰椎の横突起に置く。

動作:対象の腰椎の横突起に置いてある手にて圧を加え、他動にて腰椎の回旋させる。

陽性:この時疼痛が誘発されれば陽性。

Note:S1-L5間の評価の時は横突起ではなくPSISに圧を加えると良い。ちなみにL3を圧迫した場合、L2-L3間の椎間を評価していることになる。

カッパ係数:-

Sensitivity 感度:-%

Specificity 特異度:-%

 

Central Posteroanterior Passive Accessory Intervertebral Motion Test(中央後前方他動副運動テスト)

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目的:このテストはPAIVMテスト同様、腰椎の他動での椎間の動き(滑り)を評価

患者の開始姿勢:腹臥位にて下腹部〜骨盤の下に枕などを敷く

セラピストの開始姿勢:患者の横に立つ

セラピストの手:どちらかの一方の手の豆状骨を対象の棘突起に当てる。前腕は回内回外中間位にし、肩が患者の真上にくるようにする。反対の手はその手を覆うように被せる。肘は軽く曲げる。

動作:基本的に被せてる手で圧を垂直に加えていく。約3回に分けて加えていくが、1回目は優しく徐々に加えていく。もし疼痛がなければ次はやや強めに圧を加える。

陽性:3回ほど行ってく中で疼痛が誘発されれば陽性。腰椎の弛緩(hyper)を疑う。

Note:疼痛の有無だけでなく、end feelなどもしっかり感じ取ること。

カッパ係数:0.38(hypoに対して)0.48(hyperに対して)

Sensitivity 感度:29%

Specificity 特異度:89% ※これらはLSI(腰椎不安定症)に対して

 

Interspinous Gap Change(棘突起間ギャップテスト)

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目的:腰椎不安定症の有無を評価する

患者の開始姿勢:ベッドからやや離れて立ち、そこから体幹屈曲をするようにベッドに両手を着く。

セラピストの開始姿勢:患者の横に立つ

セラピストの手:対象の上位、下位の棘突起を触知する

動作:屈曲状態の棘突起間の距離を把握する。患者に両手はベッドについたまま脊椎を伸展させる。この時の棘突起間の距離の変化を評価する

陽性:距離の変化がなければ陽性

Note:

カッパ係数:-

Sensitivity 感度:82%

Specificity 特異度:61%

 

Low midline sill sign/step off sign(正中段差兆候)

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目的:すべり症(spondylolisthesis)の有無を評価する

患者の開始姿勢:立位

セラピストの開始姿勢:患者の背側に立つ

セラピストの手:片手の親指で棘突起を触知する

動作:上から順に棘突起に沿うように触っていく

陽性:下位の棘突起が上位の棘突起に対して背側に飛び出ているように触知できたら陽性。

Note:

カッパ係数:-

Sensitivity 感度:60-88%

Specificity 特異度:87-100%

 

Cluster of Laslett | Sacroiliac Joint Pain Provocation(仙腸関節疼痛誘発テスト)

目的:仙腸関節に起因するかどうかを評価するテスト

 

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患者の開始姿勢:背臥位

セラピストの開始姿勢:患者の横に立つ

セラピストの手:両手を患者の両ASISに置く

動作:仙腸関節の関節面に平行に圧迫を徐々に加えていく

 

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患者の開始姿勢:背臥位で検側の股関節を約90°屈曲位

セラピストの開始姿勢:患者の横に立つ

セラピストの手:患者に対して尾側の手は患者の仙骨の下におき、頭側の手で検側の膝を把持する

動作:検側の股関節を長軸方向に圧迫する

 

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患者の開始姿勢:検側を上にした側臥位

セラピストの開始姿勢:患者の背側に立つ

セラピストの手:両手で患者の腸骨にのせる

動作:地面に対して垂直方向に腸骨を圧迫していく

 

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患者の開始姿勢:腹臥位

セラピストの開始姿勢:患者の横に立つ

セラピストの手:両手を患者の仙骨の上に置く

動作:仙骨を地面に対して垂直方向に圧を加える

 

陽性:①から順にテストを行い、疼痛が誘発されるテストが2つ以上になれば陽性。1つであれば疼痛が仙腸関節に起因する可能性は低く、0個であれば除外できる。

Note:

カッパ係数:-

Sensitivity 感度:88%

Specificity 特異度:78%