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腰部のスペシャルテスト集③

        「lumbar spine」の画像検索結果

 続いて腰部のスペシャルテスト第三弾です。

 

Sacroiliac Joint Posterior Gapping Test / Thigh Thrust Provocation Test 仙腸関節離開テスト/大腿誘発テスト

 

「Sacroiliac Joint Posterior Gapping Test / Thigh Thrust Provocation」の画像検索結果「cluster van der wurff assessment」の画像検索結果

目的:仙腸関節を離開し、疼痛の誘発を確認する

患者の開始姿勢:背臥位で頭を枕に乗せる

セラピストの開始姿勢:セラピストは患者の隣に立つ(検側と反対側)

セラピストの手:【離開テスト】患者に対して尾側の手、特に示指と中指で自分が立っている反対側(検側)のPSISの内側を触知する。頭側の手は、膝を支える。【誘発テスト】離開テストと違い、PSISを触診しない代わりに両手で膝を支える。

動作:【離開テスト】股関節を他動にて90°屈曲させ、そこから内転させる。その時点で反対側の手はしっかりとPSISを触診できているかを確認する。その後股関節をさらに屈曲内転方向に持っていく(反対側の肩に向かって)。この時疼痛の有無と仙腸関節の離開の有無を確認する。(上図)【誘発テスト】股関節の屈曲内転する姿勢は離開テストと同じ。そこから、両手で股関節を大腿骨軸上に圧迫をする。(下図)

陽性:仙腸関節が離開し、仙腸関節での疼痛が誘発できたら陽性

Note:-

カッパ係数:0.88

Sensitivity 感度:36%

Specificity 特異度:50%

 

 

Gaenslen’s Provocation Sacroiliac Joint Test「gaenslen test」の画像検索結果

目的:疼痛を誘発し、仙腸関節の反応性を評価する

患者の開始姿勢:背臥位で頭を枕に乗せる

セラピストの開始姿勢:セラピストは患者の隣に立つ

セラピストの手:検側の膝を支える

動作:片側の股関節を最大限他動にて屈曲させる。この時浮いてくる反対側の下肢は伸ばしたままで抑える。もし患者の股関節屈曲の可動域が大きく、反対側の下肢が浮いて来ない場合はベッドの端に寄り、片側の下肢をベッドから出し、股関節を他動にて伸展する。

陽性:仙腸関節付近に疼痛が誘発したら陽性

Note:疼痛の原因としては同側の仙腸関節、股関節の病変、L4神経根の障害によって生じる。

カッパ係数:0.72

Sensitivity 感度:71-77%

Specificity 特異度:26-50%

 

 

Sacral Thrust Provocation Sacroiliac Joint Test「Sacral Thrust Provocation Sacroiliac Joint Test」の画像検索結果

目的:疼痛を誘発し、仙腸関節の反応性を評価する

患者の開始姿勢:腹臥位で骨盤の下に枕を入れる

セラピストの開始姿勢:セラピストは患者の隣に立つ(どちら側でも良い)

セラピストの手:どちらか一側の手根骨〜手掌で仙骨に起き、もう片方の手で支持する。

動作:置いてある手で、仙骨を尾前方に約10秒かけて押していく

陽性:仙腸関節付近に疼痛が誘発したら陽性

Note:患者の服装によってこのテストの信頼性が大きく変わってくる。

カッパ係数:0.56

Sensitivity 感度:-%

Specificity 特異度:-%

 

 

Flexion, Abduction, and External Rotation (Patrick or FABER) Test パトリックテスト

 

「patrick Test」の画像検索結果

目的:このテストは仙腸関節のモビリティをチェックするためだけでなく、股関節のモビリティも評価する

患者の開始姿勢:背臥位にて非検側の下肢は伸ばしたまま、検側の下肢はあぐらを描くように股関節を屈曲外転外旋させて、非検側の膝に下腿がくるようにする。

セラピストの開始姿勢:患者の隣に立つ

セラピストの手:一側の手は非検側のASISに、もう一側の手は検側の膝内側に当てる

動作:膝に置いてある手で検側の膝を地面方向に押していく

陽性:臀部(仙腸関節付近)またはグローインの部分に疼痛が誘発されれば陽性

Note:左右差で柔軟性の差を比較することが重要である。また、下腿と水平線がなす角度で、検査肢位での外旋角度を測定し、60°以下であれば股関節関節炎の可能性を示唆する(下記の感度、特異度はその率を示す)。

カッパ係数:0.62

Sensitivity 感度:57%

Specificity 特異度:18-71%(論文によって幅が広いため、参考にならない可能性が高い)