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気・血・津液と精

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気とは身体中をめぐるエネルギーのことで、呼吸や食事など様々な形で産生され、また消費されていきます。

この気を循環させるために必要なのが血であり、津液です。

また、この気の源になるのが精です。

今回はこの気・血・津液と精についてお伝えしていきます。

 

精とは

精とは生命の源であり、英語ではessenceと訳されます。

 

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精は先天の精、後天の精、腎の精の3つが存在します。

先天の精とは生まれながらに持っている精のことで、親から受け継がれた精です。この精が減ることがあっても増えることはありません。生まれながらに量が決まっている精になります。

反対に、後天の精とは生まれた後に得ることのできる精であり、増えることも減ることもあります。

これらの精は腎にて貯蔵され、腎の精と呼ばれます。

 

腎の精は腎の気の源であり、骨髄を産生し、生命の成長、発達、性に関わる機能に関わります。

この精は男性であれば8年単位、女性であれば7年単位で変化していくと言われております。

加齢によってこの腎の精が弱体化し、体が弱っていきます。いわゆる老化です。

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腎の気の産生ですが、腎の精が腎の陰の元になり、腎の陽によって加熱され、腎の気が産生されます。

言い換えれば、腎の精は腎の気を産生するために必要不可欠なものと言えます。

 

気とは

原気

原気とは全ての気のもととなるもので、最も重要な気です。

先天の気とも言われ、生まれながらにして持っている気のことで、全身を巡っています。

気の変形(特に宗気から真気への変形)に関わってきます。

また、この気は腎の気のもとにもなります。

 

谷気

後天の気の1つで、食べ物の気のことです。食事をすることでまず胃に食べ物が集められ、脾にて谷気が産生されます。

脾で産生された谷気は肺に運ばれ、宗気の原料となります。

また、血と津液の原料にもなります。

 

宗気

後天の気の1つです。宗気とは胸郭に存在し、肺と心を養っている気のことです。位置からもわかるように、肺と心の機能にも大きく影響してきます。

また、会話や声の強さをコントロールします。

原気からのエネルギーをもらって真気に変形します。

 

真気

後天の気の1つです。真気は宗気から変形したもので、菅気と衛気に分かれます。

菅気は体の内部に入り込み、津液と混じって体内に栄養を届けます。また、血に変形し、体内の恒常性を保つ役割を果たします。

それに対し衛気は体の外部に拡散し、皮膚と筋を巡り、外部からの病的要因(風、熱、寒、乾燥など)の侵入に対してはたらき、体を守ります。それに加え、体内の温度を暖かく保ったり、皮膚の保湿や筋に水分を与えたりする役割があります。ただし、夜になるに連れて、衛気も体内に徐々に入り込み、陰の臓器を守ります。衛気は肺によってコントロールされています。

 

中気

中気は三焦の中央部に存在し、胃と脾の気のことを示します。この気は食事によって胃と脾によって産生されます。

 

正気

正気とは主にxie気(=病原の気)と対立して体を守ります。xie気は陰陽バランスを崩す全ての要因のことで、感情や、環境によっても左右されます。これらの変化に対応しているのが正気になります。

 

衛気と正気は共に体を守るために大切な役割を果たしてくれます。異なる点は、対象物が異なるということでしょう。

衛星→外的からの侵入を防ぐ

正気→xie気に対して守る(体内外問わず) 

 

血とは

血と気は密接な関係があります。血は身体中を巡るもので、各組織や臓器などに栄養を与えます。これは西洋医学とほとんど同じ考え方です。

血における東洋医学の特徴としては精神も関わっているということです。つまり血の状態が感情に現れてくるということです。

 

気との関係ですが、「血は気の母」と言われています。

この理由として、血は気に栄養を与えているからです。血と気はお互いがお互いの存在なくしては機能を果たすことができなくなってしまいます。

反対に、気は血の産生に関わったり、血の舵取り係としての役割を果たします

上記の谷気は血の元となるため、血を産生するには気が必要になります。

舵取りというのは、血を動かしたり、同じ位置に保ったりすることです。

血が動きすぎると多量の出血が起きてしまうので、血の動きを制限します。この役割は脾の気が担っています。また、血の動きが悪くなりすぎるのも良くないので、気が血を押し流す役割を持っています。

 

血の産生方法ですが、2つあります。1つは谷気がまず肺に運ばれ、心臓にまで届けられます。心臓にて原気を触媒として血が産生されます。

もう1つの産生方法としては、菅気が津液のなかで血に変形することがあげられます。

 

津液とは

津液というのは血以外の液体のことで、津と液の2種類に分かれます。

津は液よりも サラサラとしていて、軽いので、体の上の部分(三焦の上部など)に移動します。また、体の外側に移動し、皮膚や筋に栄養を与え、汗や涙、唾などになって体外に出て行きます。主に肺にコントロールされています。

液の方は重く、少し粘度が高いものです。関節や骨、脳などを潤します。主に腎と脾によってコントロールされています。

津液は食べ物によって産生されます。産生された津液は純度の高いものと低いものに分かれます。純度の高いものは上の肺にまで運ばれ、低いものは下に行き、膀胱を通じて排出されます。

 

血との関係ですが、津液と血はお互いに液体のため、お互いがお互いに栄養を送ります。

気は血を同じ位置に保つように働くように、津液に対しても同様に働きます。また、津液を産生します。というのも、胃と脾において食事(谷気)から津液は産生されるからです。

反対に、津液は気に栄養を送ります。

 

今回は東洋医学の基礎の1つである気・血・津液と精についてお伝えしました。

今後のテーマを説明する際にこの知識が必要になってくるので、ぜひここにあることは最低限頭に入れておきたいですね。