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東洋医学における問診

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まず始めに

まずは、問診の内容を一般的な内容と専門的内容の2つに分類します。

 

一般的内容というのは、ライフスタイル、仕事、ダイエットなど、生活についてです。

専門的内容というのは東洋医学に基づいた専門的な内容になります。

 

 

東洋医学における症状とは

東洋医学症状や兆候が内臓や経絡に現れるという基本的な原理に基づいています。

そのため、西洋医学より幅広く問診して行く必要があります。

 

例えば、「喉の渇きを感じますか?」という質問を西洋医学では質問しますが、東洋医学では、「喉の渇きを感じる」ことから、「渇きによって味覚がどう変わるか」まで様々な症状をも問診していかなければなりません。

 

また、西洋医学では症状のみである程度診断を絞っていきますが、東洋医学では、その時の感情や時間帯によって診断結果が変わっていきますので、中々症状だけで絞っていくことは難しいように思います。

そのため、症状が典型的なものだとしても必ず詳細に問診をしていく必要があります。

 

 

問診の手順と基本的10項目

問診の手順

 

続いて大まかな問診の手順です。

 

1. 来室する時の動き、顔の肌の色、目などを監察する

2. 声のトーンを聞く

3. 主な症状を聞く

4. 3の間、考えられるパターンを考える

5. パターンを決定するために専門的な質問をする。

6. 他のパターンではないか確認をするための問診をする

7. より広く聞いていくために16の質問(後述)をする

8. 既往歴や過去の手術歴などを聞く

9. 舌を観察し、脈を測る

10. 家族の病歴を聞く

11. 病気の原因となるものを特定するため、患者の感情的な生活や、家族の生活、仕事の状況などを聞く

 

 

基本的10の質問

 

東洋医学における問診では伝統的な10項目の事項によって成り立っています。それが、

1. 悪寒と発熱の有無

2. 発汗

3. 頭と体

4. 排尿と排便

5. 食事と飲み物

6. 胸と呼吸

7. 耳が聞こえないこと

8. 喉の渇き

9. 以前の病気(既往歴)

10. 病気の原因

ただし、患者が女性または子供である場合は、それぞれ

11. 出産や妊娠に関わるヒストリー

12. 子供に関すること

 

 

16の質問

これらの項目を踏まえて、代表的な16の質問をお伝えしていきます。

この16の質問はあくまで基本的10項目に則しているものであり、独立したものではりません。

それでは早速1つずつ見ていきましょう。

 

1.疼痛

疼痛はFull状態とEmpty状態によって生じます。
これらの状態による疼痛は特に頭痛、胸痛もしくは腹部痛に関係して引き起こされます

 

疼痛を引き起こすFull状態の症状

・外部からの病的因子の症状

・体内からの冷と熱

・気と血の停滞

・食事の停滞

・痰による閉塞

疼痛を引き起こすEmpty状態の症状

・気と血の不足

・陰の不足による体液の消費

 

これらの症状は様々な場所で疼痛となって症状に現れます。
具体的に例をあげていきます。

 

・気の停滞

症状:疼痛よりも腫れるもしくは両方、疼痛が強くなったり弱くなったりを繰り返す

場所:上腹部、腹部

関係する臓器:肝臓、胃、腸

 

・肝臓の陽の上昇

症状:腫れやズキズキする痛みを伴う慢性的な頭痛

場所:頭部

関係する臓器:肝臓

 

・血流停滞

症状:我慢できないほど深刻で、突き刺すような疼痛

場所:頭部、胸、上腹部、腹部、子宮(あまり疼痛の場所は変わらない)

関係している臓器:肝臓、子宮、心臓、胃、腸

 

・冷(FullもしくはEmpty状態)

症状:寒い環境や冷たい飲み物などで悪化する痙攣性の疼痛(もしくは生理痛)

場所:上腹部、子宮、腹部、関節

関係している臓器:胃、子宮、腸

 

・湿った熱

症状:重い燃えるような疼痛

場所:上腹部、腹部、下腹部、子宮、前頭部、関節

関係している臓器:胃、子宮、腸、膀胱、胆嚢

 

・外部からの風

症状:後頭部の疼痛と硬さ

場所:後頭部

関係している臓器:なし

 

・外部からの乾燥

症状:関節や上腹部での疼痛

場所:頭部、上腹部、腹部、子宮、膀胱、関節

関係している臓器:胃、腸、子宮

 

・食事の停滞

症状:満腹感を感じるような腸の疼痛(子供に多い)

場所:上腹部、腹部

関係している臓器:胃、腸

 

・痰

症状:基本的には疼痛を誘発しないが、リウマチなど関節などに現れることがある

場所:頭部、上腹部、腹部、関節

関係している臓器:胃、腸、子宮

 

2. 食事と味覚

この項目は特に胃と脾臓に深く関わってきます。

症状は、食事味覚嘔吐の3つに焦点を当てていきます。

それでは症状と疑われる要因をまとめていきます。

 

まずは食事に関してです。

食事をすることで症状が緩和する場合:Empty症状

食事をすることで症状が悪化する場合:Full症状

食欲の減退:脾臓の気の不足

過度に空腹感を感じる:胃の熱状態

満腹感を感じている:乾燥もしくは食事の停滞

お腹が膨張しているように感じる:気の停滞

お腹が重く感じる:乾燥状態

鋭い痛み:血の停滞

あったかい食べ物や飲み物を欲する:冷パターン

冷たい食べ物や飲み物を欲する:熱パターン

 

次に味覚に関してです。

味覚が鈍っている:脾臓もしくは胃の気の不足

苦く感じる:肝臓もしくは心臓の熱パターン

甘く感じる:脾臓の気の不足もしくは乾燥-熱パターン

酸っぱく感じる:食事の停滞、肝臓が胃を攻撃

しょっぱく感じる:腎臓の陰の不足

ピリッと辛く感じる:肺の熱パターン

 

最後に嘔吐に関してです。

酸が強い嘔吐物:肝臓による胃の攻撃

苦い嘔吐物:肝臓と胆嚢の熱パターン

水々しい嘔吐物:体液の停滞による胃の冷パターン

食事直後の嘔吐:胃の熱パターン

 

 

3. 排便と排尿

排便に関しては便秘であるのかもしくは下痢なのかでまず選別します。

排尿に関しては機能、疼痛、色、量などに分けて考えていきます。

 

まずは便秘についてです。

腸が活発になった後は状態が悪化する:Empty状態

腸が活発になった後は状態が緩和する:Full状態

急性の便秘で乾燥していて、黄色い便:胃と腸の熱パターン

高齢者もしくは出産後の女性:血の不足

小さくて乾燥している便:肝臓の気の停滞と腸の熱パターン

便は乾燥していないが、腸の動きが悪い:肝臓の気の停滞

腹痛を伴う便秘:FullもしくはEmptyの冷パターン

便は乾燥していてのどの渇きも感じる:腎臓もしくは胃の陰の不足

便秘と下痢の繰り返し:肝臓の気の停滞による脾臓への攻撃

 

次は下痢についてです。

慢性的な下痢:脾臓もしくは腎臓の陽の不足

毎朝の慢性的な下痢:腎臓の陽の不足

腹痛を伴う下痢:腸の冷パターン

粘液を伴う下痢:腸の乾燥パターン

粘液と血を伴う下痢:腸の乾燥-熱パターン

消化されていない食べ物を伴う下痢:脾臓の気の不足

下痢ではないが排便を我慢できないくらいの柔らかさ:中気、胃もしくは脾臓の気の不足

黒い便:血の停滞

血が先に出てしまう:腸の乾燥熱パターン

便出てから血が出る:脾臓の気の不足

痛み(肛門)を伴う下痢:肝臓の影響もしくは熱パターン

嫌な匂いがある:熱パターン

匂いがない:冷パターン

お腹がなる:脾臓の気の不足

お腹が張る感じがありお腹がなるが、下痢ではない:肝臓の気の停滞

ガスがたまる感じ:肝臓の気の停滞

匂いがきつく、ガスがたまる感じ:脾臓の乾燥-熱パターンもしくは腸の熱パターン

匂いがなく、ガスがたまる感じ:脾臓の陽の不足による冷パターン

排便中に肛門に燃えるような感じがする:熱パターン

 

次は排尿に関してです。

遺尿や失禁:腎臓の気の不足

尿の滞留:膀胱の乾燥パターンもしくは肺の気の不足

排尿困難:膀胱における乾燥パターンもしくは腎臓の気の不足

排尿前の疼痛:下部三焦にて気の停滞

排尿中の疼痛:膀胱での乾燥-熱パターン

排尿後の疼痛:気の不足

薄い色の尿:膀胱もしくは腎臓での冷パターン

濃い色の尿:熱パターン

汚濁した尿:膀胱における乾燥パターン

外部からの風-冷もしくは風-熱の条件下での多量で色の薄い尿:病的な要因はない

頻繁かつ多量な尿:腎臓の陽の不足

頻繁かつ少量な尿:気の不足

低量かつ色の濃い尿:腎臓の陰の不足

 

4. 喉の渇きと飲み物

喉の渇きに関する問診になります。

 

喉の渇きと大量の冷たい飲み物を欲する:Full-熱パターン

喉の渇きと少量の飲み物を欲する:陰の不足

喉の渇きがない:胃もしくは脾臓の冷パターン

喉の渇きはあるが、飲み物は欲しない:乾燥-熱パターン

冷たい飲み物を欲する:熱パターン

暖かい飲み物を欲する:冷パターン

 

5. エネルギーレベル

ここでは主に疲労度とそれに関わる事項について問診をしていきます。

 

慢性的な疲労、横になりたくなり、食欲もなく、下痢もしている:脾臓の気もしくは脾臓の陽の不足

慢性的な疲労、弱々しい声、風邪を引く傾向:肺の気もしくは肺の陽の不足

慢性的な疲労、背部痛、寒気がする、頻繁な排尿:腎臓の陽の不足

慢性的な疲労、めまい、霞んで見える:肝臓の血の不足

慢性的な疲労、不安、夜に口が渇く、舌のコーティングがない:腎臓の陰の不足

慢性的な疲労、体が重く感じる:乾燥パターン

慢性的な疲労、腹部の膨張感、短期、弱い脈:肝臓の気の停滞

短期での疲労感、交互に暑く感じたり、寒く感じる、短期、片側のみ舌のコーティングがある、弱い脈:陽の不足

 

6. 頭部、顔と体

頭部、顔、体に関する問診を行っていきます。主に頭痛をはじめとする疼痛やほてりなどの顔における症状についてです。

 

まずは頭痛についてです。

 最近始まった頭痛で、症状は短い:外部からの風-冷パターン

徐々に痛くなってくる:内部からのタイプ

日中痛い:気もしくは陽の不足

夜痛い:血もしくは陰の不足

夜中痛い:血の停滞

うなじの部分が痛い:外部からの風-冷パターンもしくは内部からの腎臓の気の不足(Greater 陽チャンネル)

前頭部が痛い:胃の熱パターンもしくは血の不足(Bright陽チャンネル)

こめかみもしくは側頭部が痛い:陽不足による風パターンもしくは肝臓と胆嚢の陽の上昇(Lesser陽チャンネル)

頭頂が痛い:肝臓の血の不足(Terminal陰チャンネル)

頭全体が痛い:外部からの風-冷パターン

重い痛み:乾燥パターン

内部(脳)が痛む:腎臓の気の不足

ズキズキと痛む:肝臓の陽の上昇

うんざりするような痛み:血の停滞

ぼんやりそして重い痛み:乾燥パターン

ぼんやり、めまいそして重い痛み:痰

悪寒がしたり風にひどく寒く感んじる:外部からの要因

寒さによって悪化する:冷パターン

暖をとることによって悪化する:熱パターン

疲労によって悪化し、休むと改善する:気の不足

緊張などによって悪化する:肝臓の陽の上昇

性的な活動によって悪化する:腎臓の気の不足

 

続いて顔の痛みについてです。

顔の痛みは以下の5つのパターンに分かれます。

1. 風-熱パターン

急に疼痛が始まり、頬や顎にひどい痛みを覚えます。顔の火照りを感じ、触診しても熱っぽさを感じます。また、頭痛、喉の痛み、悪寒などを伴います。

 

2. 風-冷パターン

急に始まり、頬や顎にけいれん性の痛みを覚えます。鼻水、くしゃみ、悪寒を感じ、手背に熱を感じます。

 

3. 乾燥-熱パターン

頬や前頭部に深刻な痛みを覚えます。頬は赤くなり、脂っこい肌になります。黄色もしくは緑色をした鼻水が出て、舌には厚い黄色いコーティングができます。

 

4. 肝臓の炎パターン

頬や前頭部に痛みを覚えます。頬は赤くなり、喉の渇き、苦味を感じます。舌は赤くなり、脈は弱く早くなります。

 

5. 気の不足と血の停滞

片側の頬に強烈な痛みを覚えます。痛みは長く続き、顔色は暗く、舌は紫色になります。

 

次は体についてです。体の中でも場所によって要因が異なってきます。

・体全体が痛む場合

急に始まり、悪寒、発熱がある:外部からの風パターン

疲労感を伴う疼痛:気と血の不足

出産後:疼痛が軽い場合血の不足、深刻な場合血の停滞

歩行時の上肢痛:肝臓の気の停滞

筋が痛む:胃の熱パターン

四肢の筋のだるく重い痛み:乾燥パターン

 

・関節が痛い場合

関節から関節にかけて痛む:風パターン

場所が変わらず痛みが強い:冷パターン

場所が変わらず、腫脹と感覚麻痺がある:乾燥パターン

腫れて、赤みがかっている:乾燥-熱パターン

硬く、ひどくズキズキする痛み:血の停滞

 

・背部が痛い場合

絶え間なく鈍い痛みで、安静によって軽快する:腎臓の気の不足

最近始まり、ひどい痛みと硬さがある:血の停滞

ひどい痛みで、寒く乾燥していると悪化する:外部からの乾燥-冷パターン

鈍い痛みと振り返ることができない:血の停滞

肩にかけての痛み:外部からの風パターン

 

・感覚が鈍麻している場合

両側の四肢に感覚麻痺がある場合:血の停滞

片側の四肢に感覚麻痺がある場合:風パターン

 

 

7. 胸と呼吸

主に胸部や腹部周りの状態について問診していきます。

腹部でも場所によって細かくみていく必要があります。

 

ズキズキする胸痛:心臓における血の停滞

大量の黄色いつばや痰、咳を伴う胸痛:肺の熱パターン

胸が締め付けられる感じがする:肺の中での痰もしくは深刻な肝臓の気の停滞

上腹部が張っている感じがする:肝臓の気の停滞

上腹部がズキズキ痛む:肝臓の血の停滞

食事によって軽快するみぞおちの鈍い疼痛:Emptyタイプ

食事によって悪化するみぞおちの深刻な疼痛:Fullタイプ

深刻なみぞおちの疼痛:Fullタイプの中でも胃に食物が停滞している状態、胃の熱もしくは乾燥-熱パターン、胃の中での血の停滞、肝臓の気が胃を攻撃

鈍いみぞおちの疼痛:胃の気の不足もしくは胃のな中のEmpty冷パターン

みぞおちに満腹感がある:乾燥パターン

みぞおちが張っている感じがある:肝臓の気の停滞

下腹部痛:内部からの冷パターン、肝臓の血もしくは気の停滞、乾燥-熱パターン、腸もしくは子宮の中での血の停滞

腸が活発になることで腹部痛が軽快する:Fullタイプ

腸が活発になることで腹部痛が悪化する:Emptyタイプ

膀胱のあたりの疼痛:膀胱の中での乾燥-熱パターンもしくは肝臓の炎が膀胱に降りる

 

 

8. 四肢

四肢に関する質問は基本的には四肢に症状を訴える患者さんにのみ問診を行います。

 

・四肢における感覚異常やチクチクする疼痛は以下の5つが影響していきます。

1. 血の不足:主に女性に起こり、よりチクチクする感じがします。

2. 風パターン:強い感覚異常がみられ、主に高齢者に起こり、片側であることが多いです。

3. 痰:四肢が重く感じます

4. 乾燥パターン:腫脹がみられます

5. 気もしくは血の停滞:疼痛を伴います

 

・一般的な関節痛についてです。

関節から関節にかけて痛む:風パターン

1つの関節に強い疼痛が出る:冷パターン

腫脹と重い感じを伴う鈍い疼痛:乾燥パターン

発赤、腫脹、重い感じを伴う疼痛:乾燥-熱パターン

 

・冷たい手

温めることで改善する:陽の不足

めまいを伴う:心臓における血の不足

指が冷たい:肝臓の気の停滞

 

 

9. 睡眠

睡眠は大きく、不眠症と倦怠感について聞いていきます。

 

不眠症について

眠るのが困難:心臓の中での血の不足

夜中に何度も目が覚める:心臓、肺もしくは腎臓の陰の不足

めまいや視界がぼやけて見え、眠るのが困難:肝臓の血の不足

夢によって睡眠が邪魔をされてしまう:肝臓もしくは心臓の炎

朝早く目覚めてしまい、再度寝てしまう:胆嚢の気の不足

 

・倦怠感について

食後に睡魔が来てしまう:脾臓の気の不足

普段から倦怠感や体が重く感じる:乾燥パターン

普段から倦怠感や体が重く感じ、めまいも伴う:痰

悪寒を伴う異常な倦怠感と脱力感:腎臓の陽の不足

 

 

10. 発汗

発汗に関して問診していきます。

 

・場所

頭のみ:胃の熱パターンもしくは乾燥-熱パターン

前頭部の脂汗:陽の下降

四肢のみ:胃もしくは脾臓の気の不足

全身:肺の気の不足

手のひら、足底や胸:陰の不足

 

・時間

日中:陽の不足

夜:陰の不足

 

・状況や汗の質

病気中の大量の冷たい汗:陽の下降

脂汗:深刻な陽の不足

黄色い汗:乾燥-熱パターン

 

 

11. 耳と目

続いて耳と目に関しての問診です。

 

・耳

急に始まる耳鳴り:Fullタイプ、肝臓の陽の上昇、肝臓の風パターン

徐々に始まる耳鳴り:Emptyタイプ、腎臓の気の不足

手で片側の耳を抑えると耳鳴りが悪化する:Fullタイプ

手で片側の耳を抑えると耳鳴りが軽快する:Emptyタイプ

音が大きく、ピッチが高い耳鳴り:肝臓の陽、炎、風パターン

ピッチが低い耳鳴り:腎臓の気の不足

急に聞こえなくなる:Fullタイプ、肝臓の炎、陽の上昇、肝臓の風パターン

徐々に聞こえなくなる:Emptyタイプ、腎臓の気、心臓の血もしくは上部三焦の気の不足

 

・目

頭痛を伴い、針刺されたような目の疼痛:心臓チャンネルにおける熱パターン

発赤、腫脹を伴う目の疼痛:風-熱パターン、肝臓の炎

浮遊点が見え、ぼやけた視界になる:肝臓の血、陰もしくは腎臓の陰の不足

羞明を伴い、ぼやけた視界になる:肝臓の血の不足もしくは肝臓の陽の上昇

 

 

12. 冷と熱の感じ方

主に外的環境に対しての感じ方を問診していきます。

 

悪寒がする:外部からの風パターン

暑く感じ、体が火照っている感じがする:病的要因は内部から

交互に暑く感じたり、寒く感じたりする:Lesser陽パターン

 

 

13. 感情に関する症状

ここでは各感情を引き起こす要因についてお伝えしていきます。

 

・落胆

肝臓の気の停滞(時に熱に変わる)

血の停滞

胆嚢の熱パターン

脾臓もしくは心臓の血・陽、肝臓の血、腎臓の陽の不足

Empty熱パターンを伴う腎臓と心臓の陰の不足

 

・恐れと不安

気もしくは血の停滞

肝臓の陽の上昇

血もしくは陰の不足

熱パターンもしくはEmpty熱パターン

 

・心配と考えすぎ

肺の気の不足もしくは停滞

心臓もしくは肝臓の血の不足

心臓の陰の不足(時にEmpty熱パターンを伴う)

 

・悲しみ

肺と心臓の気の不足

肝臓もしくは心臓の血の不足

肺の気の停滞

 

 

14. 性に関する症状

性欲の減退、男性に関してはインポテンツ、女性に関してはオーガズム後の頭痛に関して問診していきます。

 

・男性のインポテンツ

悪寒や背部痛、大量の尿:腎臓の陽の不足

めまいや動悸が伴う:心臓の血の不足

動悸、不眠症、脈が早い:心臓の炎

 

・男性の性欲減退を引き起こす要因

気もしくは腎臓の陽の不足

脾臓、心臓もしくは肺の気の不足

肺の気の停滞

 

・女性のオーガズム後の頭痛を引き起こす要因

心臓の炎

 

・女性の性欲減退を引き起こす要因

腎臓もしくは心臓の気の不足

腎臓の陽の不足

心臓の気の不足(オーガズムになりにくい場合)

 

15. 女性の症状

16. 子供の症状

患者さんが女性や子供の場合、女性特有の生理や妊娠中の症状、子供が良くなる症状などについて問診していきます。

詳細は後日別記事にてアップします。

 

 

以上が問診の大きな項目になります。

東洋医学における問診は細かく、どの要因が症状に関わってくるのかを的確に見分けなければいけないので、各パターンをしっかり覚える必要があります。

診断の最初のステップなのでしっかりマスターしたいところです。