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ビタミンKのはたらき

「vitamin K」の画像検索結果

 

ビタミンKとは聞いたことがあるでしょうか?
なかなか日常生活ではあまり聞きませんが、骨や病気の予防に対してとても重要な栄養素の1つなんです。

ここではビタミンKについてお伝えしていきたいと思います。

 

まとめ
・ビタミンKにはK1とK2がある
骨粗鬆症に起因する骨折を予防する効果がある
・肝臓癌の予防、インスリンの機能を改善する効果がある
・K2には心臓血管病のリスクを軽減する効果がある
・1日の摂取目安量は、女性で90μg、男性で120μg

 

 

 

ビタミンKとは

ビタミンKは脂溶性の(fat-soluble)ビタミンで、体内にある多数のタンパク質に対して重要な役割を担っています。具体的にいうと、凝固作用のあるタンパク質Ⅱ、Ⅶ、Ⅸ、Ⅹ、C、Sや、骨芽細胞が分泌するオステオカルシン(骨形成に関わるタンパク質)、matrix-Gla(MGP)(人工タンパク質)などになります。ビタミンKは天然にはビタミンK1(正式名称:フィロキノンphylloquinone)とK2(正式名称:メナキノンmenaquinone、MK4-!0まで存在)が存在します。前者は緑葉野菜、オリーブオイル、大豆油などに含まれています。後者は鶏肉、バター、卵黄、チーズ、発酵した豆(納豆など)などに少量含まれております。両方共、全てのビタミンK依存性タンパク質のγグルタミルのカルボキシル化(carboxylation)に必要になってきます。哺乳類の腸内細菌フローラではビタミンK2を産生できるが、少量であると考えられています。1日の摂取目安量は、女性で90μg、男性で120μgとなっているが、この量では、ビタミンK依存性タンパク質の全てをカルボキシル化するには量が足りません。

 

ビタミンK欠乏症

血液検査に基づいた測定や治療は完璧ではありません。フィロキノンの数値が側近の食事によって変動するからです。低カルボキシル化オステオカルシンの割合もビタミンKの状態を表していますが、これも食事などによって変動してしまうので、慢性的な状態を測定することは難しいです。

不足すると、骨折のリスクが高くなったり、動脈に悪影響を与えます

 

 

ビタミンKと健康

アメリカのUSPSTFはカルシウムやビタミンDの摂取が骨粗鬆症に起因する骨折を予防するエビデンスは十分ではないと主張しています。そのため、更年期の女性などにカルシウムやビタミンDの処方は第1選択にはならないそうです。反対に、最近はビタミンKの骨折予防の効果が注目されています。研究では、ランダム化試験(投与群とコントロール群)にてビタミンK1を5mg/日を440人の閉経後の女性を対象にした研究では50%以上の骨折をした人数が異なったという報告もありますその他にも血管石灰化、肝臓癌(HCC)、インスリン感受性も改善するのではないかという報告も増えてきています。

ビタミンK2を摂取すると、心臓血管の石灰化を遅延させることで心臓血管病のリスクが軽減すると言われております。ただし、ビタミンK1のみでK2がないと効果は期待できないとされています。心臓血管に対してはビタミンK2の方が効果がありそうです。また、ビタミンKは血管の弾性の劣化を遅らせる効果もあります。

γカルボキシグルタミン酸を含んだタンパク質(MGP)とオステオカルシンは抗石灰化と骨合成を調節します。そのため、ビタミンKが不足すると、オステオカルシンの活動(骨合成など)と、骨芽細胞(osteoblast)の働きを阻害してしまいます。

 

いかがでしたか?
少し難しい単語が並びましたが、重要なはたらきがあるんだということを覚えていただければと思います。

 

以下が参考にした論文です。

openheart.bmj.com