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五行説 〜相生と相克〜

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五行論は陰と陽と並んで東洋医学の基礎になります。

五行とは自然界に存在する木、火、土、金、水の5つより成り立っています。

広大な大地を持っている中国ならではの発想で、人間も自然界の1つですので、自然界の流れも人間に起きているものも同じであるという考え方です。

それぞれにはぞれぞれの特徴があり、またお互いに影響を及ぼし合っています。

 

五行(木、火、土、金、水)

木はまっすぐになることも曲がることもでき、徐々に成長していくものです。

また、自然界での役割は濾過することです。

これらのことを踏まえると、木の特徴は成長、耐える、濾過という役割があります。

 

火は上に向かって燃え上がっていきます。そしてその炎は躍動感で溢れています。

これらのことを踏まえると火の特徴は熱、動きを躍動させます。

 

人間は代々、地面に種を蒔き、そこから収穫していました。

つまり、食べ物の源ということになります。

これらのことを踏まえると地の特徴は現象やその力をもたらします。

 

金属(金)は綺麗なもので常に新しい革新をもたらしてくれました。自由自在に形を変えることができ、新たに新しいものを創造することができます。

これらを踏まえると金の特徴は変化や新しく作り変えることになります。

  

水は通常、高いところから低いところへ流れていきます。

また熱を冷ます作用があり、水分として潤す機能もあります。

また火と反対に動きを落ち着かせます。

 

五行間の関係

相生(Generating, inter-promoting/促進)

中国語で相生(xiang sheng)とは英語で言うgenerating, inter-promotingなどになり、促進や、発達させるといった意味合いがあります。

 

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図の通り、火→土→金→水→木→火という順番に促通させます。

このどれか1つでも欠けたらこの関係性は成り立たず、全体に影響してしまいます

例えば、火が弱体化すると土を促通できずに土が弱ります。そうすると金を促通できずに弱っていき、、、といった具合で全体に波及していってしまいます。

反対にどれか1つでも強すぎても良くないので、バランスが重要になってきます。

 

 

相克(Controlling/コントロール、打ち勝つ)

相克(xiang kue)は英語で言うovercome, controlとなり、打ち勝つ、コントロールするといった意味になります。これは相生とは反対の役割を持ち、対象のものを抑制する役割があります。

 

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図のように、火→金→木→土→水→火という順番になります。

ここではコントロールする側とされる側に分かれます

必ずしもコントロールする側が強く、される側が弱くなる(反対もしかり)ことが同時に起こるわけではないので注意してください。

相生のところでお伝えしたように、ここでも1つが強すぎたり、また弱すぎたりするとバランスが崩れてしまいます。

コントロールする側が強くなりすぎることで、される側が弱くなってしまう状況のことを相乖(xiang cheng) (英=overacting)といいます。

反対に、コントロールされる側が強くなり過ぎて、する側を押しのけて弱くしてしまうことを相侮(xinag wu) (英=insulting,counteracting)といいます。 

 

 

五行と五臓六腑

今までお伝えしてきた五行は五臓(陰の内臓)と六腑(陽の内臓)深く関係があります。

心と小腸は火、肺と大腸は金、脾と胃は土、肝と胆嚢は木、腎と膀胱は水の臓なので、これらの関係性も五行論で説明がつきます。

三焦は六腑の1つですが、五行には属さないものになります。

 

五臓六腑の記事は後日投稿します。

 

気・血・津液と精

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気とは身体中をめぐるエネルギーのことで、呼吸や食事など様々な形で産生され、また消費されていきます。

この気を循環させるために必要なのが血であり、津液です。

また、この気の源になるのが精です。

今回はこの気・血・津液と精についてお伝えしていきます。

 

精とは

精とは生命の源であり、英語ではessenceと訳されます。

 

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精は先天の精、後天の精、腎の精の3つが存在します。

先天の精とは生まれながらに持っている精のことで、親から受け継がれた精です。この精が減ることがあっても増えることはありません。生まれながらに量が決まっている精になります。

反対に、後天の精とは生まれた後に得ることのできる精であり、増えることも減ることもあります。

これらの精は腎にて貯蔵され、腎の精と呼ばれます。

 

腎の精は腎の気の源であり、骨髄を産生し、生命の成長、発達、性に関わる機能に関わります。

この精は男性であれば8年単位、女性であれば7年単位で変化していくと言われております。

加齢によってこの腎の精が弱体化し、体が弱っていきます。いわゆる老化です。

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腎の気の産生ですが、腎の精が腎の陰の元になり、腎の陽によって加熱され、腎の気が産生されます。

言い換えれば、腎の精は腎の気を産生するために必要不可欠なものと言えます。

 

気とは

原気

原気とは全ての気のもととなるもので、最も重要な気です。

先天の気とも言われ、生まれながらにして持っている気のことで、全身を巡っています。

気の変形(特に宗気から真気への変形)に関わってきます。

また、この気は腎の気のもとにもなります。

 

谷気

後天の気の1つで、食べ物の気のことです。食事をすることでまず胃に食べ物が集められ、脾にて谷気が産生されます。

脾で産生された谷気は肺に運ばれ、宗気の原料となります。

また、血と津液の原料にもなります。

 

宗気

後天の気の1つです。宗気とは胸郭に存在し、肺と心を養っている気のことです。位置からもわかるように、肺と心の機能にも大きく影響してきます。

また、会話や声の強さをコントロールします。

原気からのエネルギーをもらって真気に変形します。

 

真気

後天の気の1つです。真気は宗気から変形したもので、菅気と衛気に分かれます。

菅気は体の内部に入り込み、津液と混じって体内に栄養を届けます。また、血に変形し、体内の恒常性を保つ役割を果たします。

それに対し衛気は体の外部に拡散し、皮膚と筋を巡り、外部からの病的要因(風、熱、寒、乾燥など)の侵入に対してはたらき、体を守ります。それに加え、体内の温度を暖かく保ったり、皮膚の保湿や筋に水分を与えたりする役割があります。ただし、夜になるに連れて、衛気も体内に徐々に入り込み、陰の臓器を守ります。衛気は肺によってコントロールされています。

 

中気

中気は三焦の中央部に存在し、胃と脾の気のことを示します。この気は食事によって胃と脾によって産生されます。

 

正気

正気とは主にxie気(=病原の気)と対立して体を守ります。xie気は陰陽バランスを崩す全ての要因のことで、感情や、環境によっても左右されます。これらの変化に対応しているのが正気になります。

 

衛気と正気は共に体を守るために大切な役割を果たしてくれます。異なる点は、対象物が異なるということでしょう。

衛星→外的からの侵入を防ぐ

正気→xie気に対して守る(体内外問わず) 

 

血とは

血と気は密接な関係があります。血は身体中を巡るもので、各組織や臓器などに栄養を与えます。これは西洋医学とほとんど同じ考え方です。

血における東洋医学の特徴としては精神も関わっているということです。つまり血の状態が感情に現れてくるということです。

 

気との関係ですが、「血は気の母」と言われています。

この理由として、血は気に栄養を与えているからです。血と気はお互いがお互いの存在なくしては機能を果たすことができなくなってしまいます。

反対に、気は血の産生に関わったり、血の舵取り係としての役割を果たします

上記の谷気は血の元となるため、血を産生するには気が必要になります。

舵取りというのは、血を動かしたり、同じ位置に保ったりすることです。

血が動きすぎると多量の出血が起きてしまうので、血の動きを制限します。この役割は脾の気が担っています。また、血の動きが悪くなりすぎるのも良くないので、気が血を押し流す役割を持っています。

 

血の産生方法ですが、2つあります。1つは谷気がまず肺に運ばれ、心臓にまで届けられます。心臓にて原気を触媒として血が産生されます。

もう1つの産生方法としては、菅気が津液のなかで血に変形することがあげられます。

 

津液とは

津液というのは血以外の液体のことで、津と液の2種類に分かれます。

津は液よりも サラサラとしていて、軽いので、体の上の部分(三焦の上部など)に移動します。また、体の外側に移動し、皮膚や筋に栄養を与え、汗や涙、唾などになって体外に出て行きます。主に肺にコントロールされています。

液の方は重く、少し粘度が高いものです。関節や骨、脳などを潤します。主に腎と脾によってコントロールされています。

津液は食べ物によって産生されます。産生された津液は純度の高いものと低いものに分かれます。純度の高いものは上の肺にまで運ばれ、低いものは下に行き、膀胱を通じて排出されます。

 

血との関係ですが、津液と血はお互いに液体のため、お互いがお互いに栄養を送ります。

気は血を同じ位置に保つように働くように、津液に対しても同様に働きます。また、津液を産生します。というのも、胃と脾において食事(谷気)から津液は産生されるからです。

反対に、津液は気に栄養を送ります。

 

今回は東洋医学の基礎の1つである気・血・津液と精についてお伝えしました。

今後のテーマを説明する際にこの知識が必要になってくるので、ぜひここにあることは最低限頭に入れておきたいですね。

 

関節の副運動

人間の関節はロボットのようにギクシャクは動きません。

人間のなめらかな動きは関節の副運動が役割の1つとして機能していると言っても過言ではありません。

では副運動とはどういった動きなのかお伝えしていきます。「movement motion」の画像検索結果

 

転がり

まずは転がりについてお伝えしていきます。

 

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転がりとは言葉の通りに骨が転がることを意味し、接地点が徐々に進行方向に移っていきます。

筋の収縮などによって行われます。

この転がりによって膝が屈曲したり肘を伸展することができます。

しかし、この転がりだけでは脱臼してしまいますよね?

脱臼せずに膝や肘の屈伸ができるのは転がりに加え同時に滑りが起こっているからなんです。

膝関節や肩関節といった肉眼で動きの見える関節ではほとんどこの動きが見られます。

 

 

 

滑り

次は滑りについてです。

 

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滑りとは図のように、接地している部分は変わらず骨の位置がずれることを意味します。

滑りも筋肉の収縮などによって行われますが、転がりと同時に生じることが多く、関節が正しく動くように調節されます。

そのため靭帯や関節包が関節の動きに関わることで生じることが多いです。

半関節といったほとんど動かない関節を除くとほとんど全ての関節で起こります。

 

軸回旋

続いて軸回旋についてです。

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軸回旋は接地面と骨の位置は変わらず、骨がその場で回旋することを意味します。

軸回旋も転がりや滑りと同様、これだけ起こるというよりも、他の副運動と複合的に起こります。

肩関節や股関節といった球関節で起こりやすい動きになります。

 

 

離開

次は離開についてです。

 

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離開は言葉通りで、接地面から骨が離れることです。

ただし、これは脱臼するという意味ではなく、あくまで関節内での動きになります。

これを制限するのは関節包や靭帯などがあります。

他動で離開させる場合もありますが、正常の動きの1つとして離開する場合もあります。

 

 

圧迫

最後は圧迫になります。

 

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圧迫も離開と同様、関節面を損傷させているわけではなく、関節内での動きになります。

ただ関節を動かすだけでは大きく圧迫の動きは起きませんが、荷重している状態などでは圧迫される関節はあります。

 

 

副運動の重要性

これらにあげた副運動は全て正常な動きであり、決して異常な動きではありません。

ただし、関節によってこれら5つの動きの中で起こりやすい動き、起こりにくい動きというものは存在します。

また、関節角度によってどの動きが優先的に行われているのかを把握する必要があります。

関節の動きを見る際、この動きを把握していないと正しく評価できません。

 

また、徒手療法を始めとする治療に関してもこの知識を用います。

というのも、本来副運動が行われるべき関節でなんらかの異常で正常な動きができなかった場合、副運動を促す手技などを行う場合があります。

その時に正常な副運動を把握していないといけません。

 

イヌリンのはたらき

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現在、人間にとって健康な栄養素の1つとして食物繊維が注目されています。

食物繊維とは胃の中で胃酸による加水分解や、小腸での吸収はされ図、大腸内のフローラによって発酵されます。

その中でも今回はイヌリンについてお伝えしていきたいと思います。

イヌリンとは食物繊維の1つで、約3000種類以上の植物に含まれています。

 それではイヌリンがどんなはたらきをするのかをまとめていきます。

 

食物繊維としてのはたらき

イヌリンは植物中に存在する貯蔵多糖で、β-(2-1)-d-フルクトシル結合によって結合されたフルクトース部分を有し、直鎖状に分子が結合しているために小腸での消化に耐性があります。

しかし、大腸で発酵されることができます。

というのも、イヌリンの約90%は結腸まで到達し*1、大腸に存在する細菌によって消化されるからです。

大腸にある最近によって短鎖脂肪酸に変換され、微生物のエサとなります。

また、この難消化性の働きによってカロリーも低くなっています(1.5kcal/g)。

 

食物繊維の持つ難消化性の成分は腸内の置いて浸透作用を及ぼし、水分を腸内に留めておく作用があります。この作用によって便秘が改善されていきます。イヌリンによって腸の動きが活発になることで便の量が13%増加したという報告もあります。

一方、少量の化合物は浸透圧に大きく影響し、過剰な水分を結腸に輸送してしまいます。これがソルビトールラクトロースがイヌリンよりも下剤作用が大きい理由です。

また、発酵することによってガスが産生されます。しかしイヌリンは化合物よりも発酵されるまでの時間が長いので、ガスの産生も少量で済みます。研究では1日約10gまでのイヌリンとオリゴ糖の摂取であれば、ガスの産生による腹部の膨張感などはないと報告されています*2。また、長期的な摂取においても1日5gまでであれば健康に被害はないことが報告されています。

 

 

カルシウム、マグネシウム、鉄分の吸収を高める

骨量の維持のために、十分なカルシウムの摂取と、高い吸収率が必要です。

カルシウムの1日の推奨食事摂取量は男性で800 mg /日、女性で800-1000 mg /日、マグネシウムは男性では350〜420 mg /日、女性では280〜320 mg /日です。

ミネラルは主に小腸の近位部で吸収され、ビタミンDが細胞基質のカルシウム結合タンパクと小腸上皮に多いカルシウム結合タンパク質であるカルビンジンD9Kを産生することによって、その機能を助けるはたらきをします。

さらにカルシウムの蓄積は腸の粘膜間にある接合部を通して受動的に行われます。この過程は不飽和性、用量依存性、ビタミンD非依存性であり、両方の腸にわたって行われます*3

しかし、発酵された物質はミネラルの主要な吸収部位を大腸に移行することで、カルシウム濃度を一定に保つことができます。

現在、多くの論文でイヌリンやオリゴ糖はミネラルの吸収を促すと示唆されています。

特にイヌリンとオリゴ糖を同時に摂取したほうがより効果が高いと言われています(約18%カルシウムの吸収率アップ)。

イヌリンが結腸で発酵し、短鎖脂肪酸有機物を産生することで腸内のpHが低下させることが1つの要因だと考えられています。腸内のpHが低下するとカルシウムが活性化され、吸収されやすくなります(bioavailabilityが向上し、受動拡散されやすくなる)。

また、ビタミンD受容体の機能を変え、カルビンジンD9Kを増加させることでイヌリンやオリゴ糖はカルシウム輸送を活性化させることができます。

ミネラルとして、もしくは他の成分と一緒に食事中に存在するカルシウムは消化される前にイオン化される必要があります。

 

ただし、これらの役割はイヌリンやオリゴ糖が直接影響しているというよりも、発酵することで産生される物質による影響が大きいと言われています。

また、イヌリンが直接影響するのは青年期の人や女性の方が多く、男性に対しては効果はあまり実証されていません。

 

まとめ
・イヌリン、オリゴ糖ビタミンDはミネラルの吸収を助ける
・イヌリンとオリゴ糖は同時に摂取したほうが効率的
・イヌリンは腸内で発酵されることにより機能する

 

近年の研究では、鉄分が不足している場合にのみ、イヌリンが鉄分の吸収を促していることがわかってきました。

貧血の豚を対象にした実験では、血中のHBの値が約4%改善したと報告されています。

まだ人間を対象とした研究は少ないので、今後の知見を待ちましょう。

 

 

プレバイオティクスとしてのはたらき

プレバイオティクスというのは、難消化性で、腸内細菌の餌になり、腸内フローラのバランスを整え、健康を増進させる成分のことを指します。そのため、カルシウムや骨内のミネラル含有量を増加させ、腸内で産生するガスを減らす作用があります。

イヌリンはこれらのプレバイオティクスとしてのはたらきだけでなく、脂質と糖分の吸収を約12%抑えるはたらきがあります。

短鎖イヌリンは腸の近位部にて消化され、長鎖イヌリンは遠位部にて消化されるので、両者を混合して摂取することでプレバイオティクスとしての効果が向上することが示唆されています。さらにその割合は1:1が最も効果が高いと言われています。

 

 

 

脂質や糖質の代用

イヌリンは脂質のなめらかとした食感や糖質の甘さを代用することができます。

脂質のなめらかとした食感には主に長鎖イヌリンが用いられます。

例えば、低脂肪のヨーグルトに長鎖イヌリンを混ぜて食べることで、食感としては通常のヨーグルトに近いものになります。

イヌリンを用いた食事を作る場合、ヨーグルトやカスタードや、お肉のソースに用いられることが多いです。

一方、糖質への代用は短鎖イヌリンが用いられます。

甘味の濃度としてはスクロース人工甘味料)の約35%と言われています。

ただ、そこまで強い甘味ではないので、あくまでダイエット食品や甘さやカロリー控えめの食品に対して用いられます。

 

 

 

増量期のGVT(German Volume Training)

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GVTとは?

German Volume Training(以下:GVT)とはドイツで考案されたトレーニング方法で、

以下の方法で行います。

 

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ちなみにGVTは化学的負荷による筋肥大を目的とするトレーニンです。

この方法のポイントとしては、

・重さを一定にする

・重さが約60%1RMと軽め

・セット数が多い

ということが特徴です。

 

GVTとメリットとデメリット

 

近年、筋肥大には重量だけでなく、重量×回数=総負荷量が重要という論文が数多くみられます。

そのため、GVTは総負荷量は高くなるため、筋肥大に対しては理にかなっているトレーニングと言えるでしょう。

 

それでは一般的な80%1RMの重さで10回×3セットの方法と何が異なるのでしょうか?

GVTのメリットとしては

メリット

・重量が軽いので、フォームを意識することができる

・通常とは異なる刺激を筋に与えることができる

・遅筋の割合が多い筋に対してはより効果的

といったことが挙げられます。

 

一般的な筋肥大のメニューよりも軽い重量を扱うので、フォームをより意識した状態でトレーニングができます。

さらに、セット間においてもフォームの違いの大きさが小さくなります。

というのも、80%1RMの重さで行うと、1セット目と3セット目ではフォームが少しずつ崩れていきます。しかし、GVTではもともとが軽めの重量を扱っているので、そういったフォームの崩れを最小限に抑えることができます。

 

また、最初にお伝えしましたが、GVTは筋に化学的負荷を与えるトレーニングです。

そのため、一般的なトレーニングと異なる負荷の種類になります。

レーニング初心者であれば変わりませんが、上級者になってくると同じトレーニングばかり行っても、負荷に対して筋が慣れてきてしまって効果が薄くなってしまいます。

そこでGVTを組み合わせることで効果的なトレーニングを行うことができます。

 

筋には羽状筋や紡錘筋などの種類があり、速筋と遅筋の割合が異なります。

速筋の割合が多い筋のトレーニングでは重量は重めの方が効果があり、反対に遅筋の割合が多い筋のトレーニングでは重量は軽めの方が効果が高いと言われています。

そのため、遅筋が多い上腕二頭筋などにはより効果的であると言えます。

 

反対にGVTのデメリットは、

デメリット

・時間がかかる

・減量期に行うことが難しい

・速筋の割合が多い筋に対しては効果的ではない

 

当たり前かもしれませんが、10セット行うということで時間はかかります。

時間との兼ね合いを考慮して行う必要がありそうです。

 

10セット行うということで、そう負荷量が大きくなります。

そのため、解糖系のエネルギー、つまり筋グリコーゲンの消費は大きくなります。

そのため、減量期やケトジェニックを行なっている間は増量期よりもトレーニング量は相対的に減ってしまうので、GVTは中々難しくなってきます。

ボディビルダーの中でもGVTは増量期に行う人が多いようです。

 

GVTの最新エビデンス

GVTのエビデンスですが、実は10セットもいらないのではないかという論文が出てきています(以下参照)。

・Effects of a Modified German Volume Training Program on Musc... : The Journal of Strength & Conditioning Research

・Sports | Free Full-Text | Effects of a 12-Week Modified German Volume Training Program on Muscle Strength and Hypertrophy—A Pilot Study

内容は簡単にいうと、5セット以上行っても筋肥大に関する効果は変わらないというもの。

理由はトレーニング量が多すぎるという理由でした。

しかし、この論文や他の論文もよく読んでみると、GVTのトレーニング以外にも、同じ筋に対して他のトレーニングを行なっている研究がほとんどでした。

 

つまり、同じ日に他のトレーニングを掛け合わせてGVTを行う場合は10セットは多すぎるのではないかということになります。

 

この点に関しては確かに私も同意します。

GVTはうまく使うと効果的ですが、時期や他のトレーニングとの組み合わせ次第ではオーバートレーニングや非効率的なトレーニングになる可能性があるので、注意していきたいものです。

 

 

東洋医学における問診

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まず始めに

まずは、問診の内容を一般的な内容と専門的内容の2つに分類します。

 

一般的内容というのは、ライフスタイル、仕事、ダイエットなど、生活についてです。

専門的内容というのは東洋医学に基づいた専門的な内容になります。

 

 

東洋医学における症状とは

東洋医学症状や兆候が内臓や経絡に現れるという基本的な原理に基づいています。

そのため、西洋医学より幅広く問診して行く必要があります。

 

例えば、「喉の渇きを感じますか?」という質問を西洋医学では質問しますが、東洋医学では、「喉の渇きを感じる」ことから、「渇きによって味覚がどう変わるか」まで様々な症状をも問診していかなければなりません。

 

また、西洋医学では症状のみである程度診断を絞っていきますが、東洋医学では、その時の感情や時間帯によって診断結果が変わっていきますので、中々症状だけで絞っていくことは難しいように思います。

そのため、症状が典型的なものだとしても必ず詳細に問診をしていく必要があります。

 

 

問診の手順と基本的10項目

問診の手順

 

続いて大まかな問診の手順です。

 

1. 来室する時の動き、顔の肌の色、目などを監察する

2. 声のトーンを聞く

3. 主な症状を聞く

4. 3の間、考えられるパターンを考える

5. パターンを決定するために専門的な質問をする。

6. 他のパターンではないか確認をするための問診をする

7. より広く聞いていくために16の質問(後述)をする

8. 既往歴や過去の手術歴などを聞く

9. 舌を観察し、脈を測る

10. 家族の病歴を聞く

11. 病気の原因となるものを特定するため、患者の感情的な生活や、家族の生活、仕事の状況などを聞く

 

 

基本的10の質問

 

東洋医学における問診では伝統的な10項目の事項によって成り立っています。それが、

1. 悪寒と発熱の有無

2. 発汗

3. 頭と体

4. 排尿と排便

5. 食事と飲み物

6. 胸と呼吸

7. 耳が聞こえないこと

8. 喉の渇き

9. 以前の病気(既往歴)

10. 病気の原因

ただし、患者が女性または子供である場合は、それぞれ

11. 出産や妊娠に関わるヒストリー

12. 子供に関すること

 

 

16の質問

これらの項目を踏まえて、代表的な16の質問をお伝えしていきます。

この16の質問はあくまで基本的10項目に則しているものであり、独立したものではりません。

それでは早速1つずつ見ていきましょう。

 

1.疼痛

疼痛はFull状態とEmpty状態によって生じます。
これらの状態による疼痛は特に頭痛、胸痛もしくは腹部痛に関係して引き起こされます

 

疼痛を引き起こすFull状態の症状

・外部からの病的因子の症状

・体内からの冷と熱

・気と血の停滞

・食事の停滞

・痰による閉塞

疼痛を引き起こすEmpty状態の症状

・気と血の不足

・陰の不足による体液の消費

 

これらの症状は様々な場所で疼痛となって症状に現れます。
具体的に例をあげていきます。

 

・気の停滞

症状:疼痛よりも腫れるもしくは両方、疼痛が強くなったり弱くなったりを繰り返す

場所:上腹部、腹部

関係する臓器:肝臓、胃、腸

 

・肝臓の陽の上昇

症状:腫れやズキズキする痛みを伴う慢性的な頭痛

場所:頭部

関係する臓器:肝臓

 

・血流停滞

症状:我慢できないほど深刻で、突き刺すような疼痛

場所:頭部、胸、上腹部、腹部、子宮(あまり疼痛の場所は変わらない)

関係している臓器:肝臓、子宮、心臓、胃、腸

 

・冷(FullもしくはEmpty状態)

症状:寒い環境や冷たい飲み物などで悪化する痙攣性の疼痛(もしくは生理痛)

場所:上腹部、子宮、腹部、関節

関係している臓器:胃、子宮、腸

 

・湿った熱

症状:重い燃えるような疼痛

場所:上腹部、腹部、下腹部、子宮、前頭部、関節

関係している臓器:胃、子宮、腸、膀胱、胆嚢

 

・外部からの風

症状:後頭部の疼痛と硬さ

場所:後頭部

関係している臓器:なし

 

・外部からの乾燥

症状:関節や上腹部での疼痛

場所:頭部、上腹部、腹部、子宮、膀胱、関節

関係している臓器:胃、腸、子宮

 

・食事の停滞

症状:満腹感を感じるような腸の疼痛(子供に多い)

場所:上腹部、腹部

関係している臓器:胃、腸

 

・痰

症状:基本的には疼痛を誘発しないが、リウマチなど関節などに現れることがある

場所:頭部、上腹部、腹部、関節

関係している臓器:胃、腸、子宮

 

2. 食事と味覚

この項目は特に胃と脾臓に深く関わってきます。

症状は、食事味覚嘔吐の3つに焦点を当てていきます。

それでは症状と疑われる要因をまとめていきます。

 

まずは食事に関してです。

食事をすることで症状が緩和する場合:Empty症状

食事をすることで症状が悪化する場合:Full症状

食欲の減退:脾臓の気の不足

過度に空腹感を感じる:胃の熱状態

満腹感を感じている:乾燥もしくは食事の停滞

お腹が膨張しているように感じる:気の停滞

お腹が重く感じる:乾燥状態

鋭い痛み:血の停滞

あったかい食べ物や飲み物を欲する:冷パターン

冷たい食べ物や飲み物を欲する:熱パターン

 

次に味覚に関してです。

味覚が鈍っている:脾臓もしくは胃の気の不足

苦く感じる:肝臓もしくは心臓の熱パターン

甘く感じる:脾臓の気の不足もしくは乾燥-熱パターン

酸っぱく感じる:食事の停滞、肝臓が胃を攻撃

しょっぱく感じる:腎臓の陰の不足

ピリッと辛く感じる:肺の熱パターン

 

最後に嘔吐に関してです。

酸が強い嘔吐物:肝臓による胃の攻撃

苦い嘔吐物:肝臓と胆嚢の熱パターン

水々しい嘔吐物:体液の停滞による胃の冷パターン

食事直後の嘔吐:胃の熱パターン

 

 

3. 排便と排尿

排便に関しては便秘であるのかもしくは下痢なのかでまず選別します。

排尿に関しては機能、疼痛、色、量などに分けて考えていきます。

 

まずは便秘についてです。

腸が活発になった後は状態が悪化する:Empty状態

腸が活発になった後は状態が緩和する:Full状態

急性の便秘で乾燥していて、黄色い便:胃と腸の熱パターン

高齢者もしくは出産後の女性:血の不足

小さくて乾燥している便:肝臓の気の停滞と腸の熱パターン

便は乾燥していないが、腸の動きが悪い:肝臓の気の停滞

腹痛を伴う便秘:FullもしくはEmptyの冷パターン

便は乾燥していてのどの渇きも感じる:腎臓もしくは胃の陰の不足

便秘と下痢の繰り返し:肝臓の気の停滞による脾臓への攻撃

 

次は下痢についてです。

慢性的な下痢:脾臓もしくは腎臓の陽の不足

毎朝の慢性的な下痢:腎臓の陽の不足

腹痛を伴う下痢:腸の冷パターン

粘液を伴う下痢:腸の乾燥パターン

粘液と血を伴う下痢:腸の乾燥-熱パターン

消化されていない食べ物を伴う下痢:脾臓の気の不足

下痢ではないが排便を我慢できないくらいの柔らかさ:中気、胃もしくは脾臓の気の不足

黒い便:血の停滞

血が先に出てしまう:腸の乾燥熱パターン

便出てから血が出る:脾臓の気の不足

痛み(肛門)を伴う下痢:肝臓の影響もしくは熱パターン

嫌な匂いがある:熱パターン

匂いがない:冷パターン

お腹がなる:脾臓の気の不足

お腹が張る感じがありお腹がなるが、下痢ではない:肝臓の気の停滞

ガスがたまる感じ:肝臓の気の停滞

匂いがきつく、ガスがたまる感じ:脾臓の乾燥-熱パターンもしくは腸の熱パターン

匂いがなく、ガスがたまる感じ:脾臓の陽の不足による冷パターン

排便中に肛門に燃えるような感じがする:熱パターン

 

次は排尿に関してです。

遺尿や失禁:腎臓の気の不足

尿の滞留:膀胱の乾燥パターンもしくは肺の気の不足

排尿困難:膀胱における乾燥パターンもしくは腎臓の気の不足

排尿前の疼痛:下部三焦にて気の停滞

排尿中の疼痛:膀胱での乾燥-熱パターン

排尿後の疼痛:気の不足

薄い色の尿:膀胱もしくは腎臓での冷パターン

濃い色の尿:熱パターン

汚濁した尿:膀胱における乾燥パターン

外部からの風-冷もしくは風-熱の条件下での多量で色の薄い尿:病的な要因はない

頻繁かつ多量な尿:腎臓の陽の不足

頻繁かつ少量な尿:気の不足

低量かつ色の濃い尿:腎臓の陰の不足

 

4. 喉の渇きと飲み物

喉の渇きに関する問診になります。

 

喉の渇きと大量の冷たい飲み物を欲する:Full-熱パターン

喉の渇きと少量の飲み物を欲する:陰の不足

喉の渇きがない:胃もしくは脾臓の冷パターン

喉の渇きはあるが、飲み物は欲しない:乾燥-熱パターン

冷たい飲み物を欲する:熱パターン

暖かい飲み物を欲する:冷パターン

 

5. エネルギーレベル

ここでは主に疲労度とそれに関わる事項について問診をしていきます。

 

慢性的な疲労、横になりたくなり、食欲もなく、下痢もしている:脾臓の気もしくは脾臓の陽の不足

慢性的な疲労、弱々しい声、風邪を引く傾向:肺の気もしくは肺の陽の不足

慢性的な疲労、背部痛、寒気がする、頻繁な排尿:腎臓の陽の不足

慢性的な疲労、めまい、霞んで見える:肝臓の血の不足

慢性的な疲労、不安、夜に口が渇く、舌のコーティングがない:腎臓の陰の不足

慢性的な疲労、体が重く感じる:乾燥パターン

慢性的な疲労、腹部の膨張感、短期、弱い脈:肝臓の気の停滞

短期での疲労感、交互に暑く感じたり、寒く感じる、短期、片側のみ舌のコーティングがある、弱い脈:陽の不足

 

6. 頭部、顔と体

頭部、顔、体に関する問診を行っていきます。主に頭痛をはじめとする疼痛やほてりなどの顔における症状についてです。

 

まずは頭痛についてです。

 最近始まった頭痛で、症状は短い:外部からの風-冷パターン

徐々に痛くなってくる:内部からのタイプ

日中痛い:気もしくは陽の不足

夜痛い:血もしくは陰の不足

夜中痛い:血の停滞

うなじの部分が痛い:外部からの風-冷パターンもしくは内部からの腎臓の気の不足(Greater 陽チャンネル)

前頭部が痛い:胃の熱パターンもしくは血の不足(Bright陽チャンネル)

こめかみもしくは側頭部が痛い:陽不足による風パターンもしくは肝臓と胆嚢の陽の上昇(Lesser陽チャンネル)

頭頂が痛い:肝臓の血の不足(Terminal陰チャンネル)

頭全体が痛い:外部からの風-冷パターン

重い痛み:乾燥パターン

内部(脳)が痛む:腎臓の気の不足

ズキズキと痛む:肝臓の陽の上昇

うんざりするような痛み:血の停滞

ぼんやりそして重い痛み:乾燥パターン

ぼんやり、めまいそして重い痛み:痰

悪寒がしたり風にひどく寒く感んじる:外部からの要因

寒さによって悪化する:冷パターン

暖をとることによって悪化する:熱パターン

疲労によって悪化し、休むと改善する:気の不足

緊張などによって悪化する:肝臓の陽の上昇

性的な活動によって悪化する:腎臓の気の不足

 

続いて顔の痛みについてです。

顔の痛みは以下の5つのパターンに分かれます。

1. 風-熱パターン

急に疼痛が始まり、頬や顎にひどい痛みを覚えます。顔の火照りを感じ、触診しても熱っぽさを感じます。また、頭痛、喉の痛み、悪寒などを伴います。

 

2. 風-冷パターン

急に始まり、頬や顎にけいれん性の痛みを覚えます。鼻水、くしゃみ、悪寒を感じ、手背に熱を感じます。

 

3. 乾燥-熱パターン

頬や前頭部に深刻な痛みを覚えます。頬は赤くなり、脂っこい肌になります。黄色もしくは緑色をした鼻水が出て、舌には厚い黄色いコーティングができます。

 

4. 肝臓の炎パターン

頬や前頭部に痛みを覚えます。頬は赤くなり、喉の渇き、苦味を感じます。舌は赤くなり、脈は弱く早くなります。

 

5. 気の不足と血の停滞

片側の頬に強烈な痛みを覚えます。痛みは長く続き、顔色は暗く、舌は紫色になります。

 

次は体についてです。体の中でも場所によって要因が異なってきます。

・体全体が痛む場合

急に始まり、悪寒、発熱がある:外部からの風パターン

疲労感を伴う疼痛:気と血の不足

出産後:疼痛が軽い場合血の不足、深刻な場合血の停滞

歩行時の上肢痛:肝臓の気の停滞

筋が痛む:胃の熱パターン

四肢の筋のだるく重い痛み:乾燥パターン

 

・関節が痛い場合

関節から関節にかけて痛む:風パターン

場所が変わらず痛みが強い:冷パターン

場所が変わらず、腫脹と感覚麻痺がある:乾燥パターン

腫れて、赤みがかっている:乾燥-熱パターン

硬く、ひどくズキズキする痛み:血の停滞

 

・背部が痛い場合

絶え間なく鈍い痛みで、安静によって軽快する:腎臓の気の不足

最近始まり、ひどい痛みと硬さがある:血の停滞

ひどい痛みで、寒く乾燥していると悪化する:外部からの乾燥-冷パターン

鈍い痛みと振り返ることができない:血の停滞

肩にかけての痛み:外部からの風パターン

 

・感覚が鈍麻している場合

両側の四肢に感覚麻痺がある場合:血の停滞

片側の四肢に感覚麻痺がある場合:風パターン

 

 

7. 胸と呼吸

主に胸部や腹部周りの状態について問診していきます。

腹部でも場所によって細かくみていく必要があります。

 

ズキズキする胸痛:心臓における血の停滞

大量の黄色いつばや痰、咳を伴う胸痛:肺の熱パターン

胸が締め付けられる感じがする:肺の中での痰もしくは深刻な肝臓の気の停滞

上腹部が張っている感じがする:肝臓の気の停滞

上腹部がズキズキ痛む:肝臓の血の停滞

食事によって軽快するみぞおちの鈍い疼痛:Emptyタイプ

食事によって悪化するみぞおちの深刻な疼痛:Fullタイプ

深刻なみぞおちの疼痛:Fullタイプの中でも胃に食物が停滞している状態、胃の熱もしくは乾燥-熱パターン、胃の中での血の停滞、肝臓の気が胃を攻撃

鈍いみぞおちの疼痛:胃の気の不足もしくは胃のな中のEmpty冷パターン

みぞおちに満腹感がある:乾燥パターン

みぞおちが張っている感じがある:肝臓の気の停滞

下腹部痛:内部からの冷パターン、肝臓の血もしくは気の停滞、乾燥-熱パターン、腸もしくは子宮の中での血の停滞

腸が活発になることで腹部痛が軽快する:Fullタイプ

腸が活発になることで腹部痛が悪化する:Emptyタイプ

膀胱のあたりの疼痛:膀胱の中での乾燥-熱パターンもしくは肝臓の炎が膀胱に降りる

 

 

8. 四肢

四肢に関する質問は基本的には四肢に症状を訴える患者さんにのみ問診を行います。

 

・四肢における感覚異常やチクチクする疼痛は以下の5つが影響していきます。

1. 血の不足:主に女性に起こり、よりチクチクする感じがします。

2. 風パターン:強い感覚異常がみられ、主に高齢者に起こり、片側であることが多いです。

3. 痰:四肢が重く感じます

4. 乾燥パターン:腫脹がみられます

5. 気もしくは血の停滞:疼痛を伴います

 

・一般的な関節痛についてです。

関節から関節にかけて痛む:風パターン

1つの関節に強い疼痛が出る:冷パターン

腫脹と重い感じを伴う鈍い疼痛:乾燥パターン

発赤、腫脹、重い感じを伴う疼痛:乾燥-熱パターン

 

・冷たい手

温めることで改善する:陽の不足

めまいを伴う:心臓における血の不足

指が冷たい:肝臓の気の停滞

 

 

9. 睡眠

睡眠は大きく、不眠症と倦怠感について聞いていきます。

 

不眠症について

眠るのが困難:心臓の中での血の不足

夜中に何度も目が覚める:心臓、肺もしくは腎臓の陰の不足

めまいや視界がぼやけて見え、眠るのが困難:肝臓の血の不足

夢によって睡眠が邪魔をされてしまう:肝臓もしくは心臓の炎

朝早く目覚めてしまい、再度寝てしまう:胆嚢の気の不足

 

・倦怠感について

食後に睡魔が来てしまう:脾臓の気の不足

普段から倦怠感や体が重く感じる:乾燥パターン

普段から倦怠感や体が重く感じ、めまいも伴う:痰

悪寒を伴う異常な倦怠感と脱力感:腎臓の陽の不足

 

 

10. 発汗

発汗に関して問診していきます。

 

・場所

頭のみ:胃の熱パターンもしくは乾燥-熱パターン

前頭部の脂汗:陽の下降

四肢のみ:胃もしくは脾臓の気の不足

全身:肺の気の不足

手のひら、足底や胸:陰の不足

 

・時間

日中:陽の不足

夜:陰の不足

 

・状況や汗の質

病気中の大量の冷たい汗:陽の下降

脂汗:深刻な陽の不足

黄色い汗:乾燥-熱パターン

 

 

11. 耳と目

続いて耳と目に関しての問診です。

 

・耳

急に始まる耳鳴り:Fullタイプ、肝臓の陽の上昇、肝臓の風パターン

徐々に始まる耳鳴り:Emptyタイプ、腎臓の気の不足

手で片側の耳を抑えると耳鳴りが悪化する:Fullタイプ

手で片側の耳を抑えると耳鳴りが軽快する:Emptyタイプ

音が大きく、ピッチが高い耳鳴り:肝臓の陽、炎、風パターン

ピッチが低い耳鳴り:腎臓の気の不足

急に聞こえなくなる:Fullタイプ、肝臓の炎、陽の上昇、肝臓の風パターン

徐々に聞こえなくなる:Emptyタイプ、腎臓の気、心臓の血もしくは上部三焦の気の不足

 

・目

頭痛を伴い、針刺されたような目の疼痛:心臓チャンネルにおける熱パターン

発赤、腫脹を伴う目の疼痛:風-熱パターン、肝臓の炎

浮遊点が見え、ぼやけた視界になる:肝臓の血、陰もしくは腎臓の陰の不足

羞明を伴い、ぼやけた視界になる:肝臓の血の不足もしくは肝臓の陽の上昇

 

 

12. 冷と熱の感じ方

主に外的環境に対しての感じ方を問診していきます。

 

悪寒がする:外部からの風パターン

暑く感じ、体が火照っている感じがする:病的要因は内部から

交互に暑く感じたり、寒く感じたりする:Lesser陽パターン

 

 

13. 感情に関する症状

ここでは各感情を引き起こす要因についてお伝えしていきます。

 

・落胆

肝臓の気の停滞(時に熱に変わる)

血の停滞

胆嚢の熱パターン

脾臓もしくは心臓の血・陽、肝臓の血、腎臓の陽の不足

Empty熱パターンを伴う腎臓と心臓の陰の不足

 

・恐れと不安

気もしくは血の停滞

肝臓の陽の上昇

血もしくは陰の不足

熱パターンもしくはEmpty熱パターン

 

・心配と考えすぎ

肺の気の不足もしくは停滞

心臓もしくは肝臓の血の不足

心臓の陰の不足(時にEmpty熱パターンを伴う)

 

・悲しみ

肺と心臓の気の不足

肝臓もしくは心臓の血の不足

肺の気の停滞

 

 

14. 性に関する症状

性欲の減退、男性に関してはインポテンツ、女性に関してはオーガズム後の頭痛に関して問診していきます。

 

・男性のインポテンツ

悪寒や背部痛、大量の尿:腎臓の陽の不足

めまいや動悸が伴う:心臓の血の不足

動悸、不眠症、脈が早い:心臓の炎

 

・男性の性欲減退を引き起こす要因

気もしくは腎臓の陽の不足

脾臓、心臓もしくは肺の気の不足

肺の気の停滞

 

・女性のオーガズム後の頭痛を引き起こす要因

心臓の炎

 

・女性の性欲減退を引き起こす要因

腎臓もしくは心臓の気の不足

腎臓の陽の不足

心臓の気の不足(オーガズムになりにくい場合)

 

15. 女性の症状

16. 子供の症状

患者さんが女性や子供の場合、女性特有の生理や妊娠中の症状、子供が良くなる症状などについて問診していきます。

詳細は後日別記事にてアップします。

 

 

以上が問診の大きな項目になります。

東洋医学における問診は細かく、どの要因が症状に関わってくるのかを的確に見分けなければいけないので、各パターンをしっかり覚える必要があります。

診断の最初のステップなのでしっかりマスターしたいところです。

 

頭頚部外傷のスクリーニングテスト

           「head injury」の画像検索結果

今回は頭頸部損傷のスクリーニングテストについてお伝えしていきます。

この評価の目的はX線やCTなどの画像撮影を頻度を減らして医療費を削減しようというものです。
そこで、画像撮影の必要の有無をスクリーニングする評価方法を作成したという事です。
というのも、スポーツ現場で働いたことのある方なら思う事だと思いますが、現場でできる評価は限られていて、「一応」「念のため」病院に行かせるケースは少なくないと思います。
 
命にも関わる重要なことですし、現実的にも医療費の削減に貢献していきたいですよね。
 

San Francisco Syncope Rule

San Francisco Syncope Ruleについてお伝えしていきます。
この評価法は失神または失神を呈する患者における重症するリスクを評価するための方法です。
 
以下が各項目になります。
 

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これらの項目のうち、1つでも当てはまれば重篤化するリスクがあるので、検査をする必要があります。

しかしこれらはある程度施設の整った病院等でないと評価できないので、スポーツ現場などでは不向きかもしれません

 

The Canadian C-spine Rule

2010年に論文で書かれていたThe Canadian C-spine rule(CCR)についてお伝えしていきます。

 
これは名前の通りカナダで作成された評価方法で、対象はGCSで15または頚椎に傷害があると考えられる患者に適応されます。
 
それでは評価方法の実際を見ていきましょう。
 

ステップ1 高リスク要因

ここでは陽性の場合、頚椎に異常が疑われる項目になります。
 

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これらの条件のうち1つでも当てはまれば画像を撮影する必要があります。
当てはまらなければステップ2へ
 

ステップ2 低リスク要因

ここでは、異常が無い場合に出る項目になります。
 

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これらの条件に1つも当てはまらなければ画像を撮影する必要があります。
 
高リスクのところとは違い、当てはまった方が良い項目となります。
そのため、これらの項目は症状が軽い項目(低リスク)になっています。
つまり、1つも当てはまらない=正常な反応や軽い症状がない=重症という考え方です。
 
1つでも当てはまればステップ3へ
 

ステップ3 頸椎の可動性

 
最後に頸椎の可動性についてチェックします。
 
評価方法は簡単で、
自動で左右に回旋できるかどうかをチェックします。
できれば画像の撮影は必要ないという判断になり、できなければ画像を撮影する必要があるという判断になります。
 
以下の論文を参考にしているので、興味がある方はぜひ。

The Canadian C-spine rule for radiography in alert and stable trauma patients. - PubMed - NCBI

 

Canadian CT Head Rule

続いては頭部に関するスクリーニングテストで、CTを撮る必要があるかどうかをスクリーニングする評価方法です。通常、X線などで異常が疑われた場合、CTを撮影しますが、それ以外の指標としてこのスクリーニングテストがあります。 

 

このスクリーニングテストの対象になるのが、

・軽度の頭部外傷で、明らかな健忘症もしくは見当識障害が見られる

・GCS 13以上

・受傷後24時間以内

となります。

 

反対に、対象にならないのが、

・外傷ではない場合

・GCS13未満

・16歳未満

・止血機能の障害、出血性疾患があるもしくは経口抗凝固薬を服用している

・不安定なバイタルサイン

・妊娠中

・明らかな開放、陥没骨折

となります。

 

ステップ1 外科的手術を視野に入れる高リスク 

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これらの項目に1つでも当てはまればCT撮影を行う必要があります。これらの項目はリスクが高く、手術を視野に入れるため、CT撮影を行う必要があります。

※頭蓋底骨折の所見とは、鼓室内出血、パンダの目徴候、脳脊髄液が体外に漏れる、Battle徴候のことを指す。

 

 ステップ2 中等度リスク 

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これらの項目に1つでも当てはまればCT撮影を行う必要があります。

 

The New Orleans Rule

最後にもう1つ頭部のスクリーニングテストをお伝えします。

対象は軽度頭部外傷受傷者で、GCSが15の人です。

 

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これらの項目のうち、1つでも当てはまればCT撮影を行う必要があります。

このテストは簡単なので、重宝されるかと思われがちですが、Canadian CT Head Ruleと比較した論文では、感度は2つとも95%と高いのですが、特異度はCanadian CT Head Ruleが50.6%なのに対し、The NewOrleans Ruleは12.7%と低い値となっております。
また、k値も0.85 vs 0.47なので、The New Orleans Ruleの信用度は高くはないようです。

 

いかがでしたか?

なんとなく頭頚部外傷を判断されている方もいらっしゃるかと思いますが、他のテストとも合わせて、しっかりとスクリーニングしていく必要があるように思います。